どもども、川端でございます。
ちょっとリクエストを受けまして、今回はBクラブの大物キット、デンドロビウム・ステイメンです。
これの所有者は越後屋なんですが、何故か製作者は私。
たしかに技術のいるキットとは思うんですがねぇ・・・
■製作
レジンキットなんで、当然離型剤を落とさなくてはならないのですが、モノが大きいだけに大変。
着け置き洗いしようにも、パーツが入る容器がないという状態でした。
パーツの整形状態はかなりよく、ほとんど気泡はありません。
ただ、後方のスタビレーターやコンテナなどのパーツの歪みがひどく、
パーツがデカいためにドライヤーでは修正できないため、歪んでいるパーツを切断してパテ等で修正しています。
このキットはレジン製にも関わらず、フル可動です(笑)
ステイメン本体ぐらいであれば何ということもないんですが、あの大型クローも完全可動してしまいます。
私は説明書通り作りましたが、あれは展開状態か収納状態かで固定した方がいいと思います。
どうしても可動させたい場合は、可動部をプラ材等で作り直した方が良いでしょう。
ポリパーツはともかく、他はすべてレジン製なので強度が著しく不足しています。
このあたりのパーツだけでも、プラにして欲しかったところです。
そしてこのキット最大の難関がコンテナの接着です。
長大なコンテナを中央の支持架のみで支えなければなりません。
説明書にはポリランナーを通す指示がありますが、金属線の方が無難です。
また、支持架にもモールドがありますが、このせいで接着面が減少しており
エポキシ接着剤をもってしても固定できませんでした。
コンテナ破棄状態を再現しなければ、パテで埋めてしまった方が良いでしょう。
頼まれ物だったので素直に作りましたが、コンテナ前面のカバーがポリパーツ分浮いてるのが見た目にへなちょこです。
カバー内部の蓋(←日本語がヘン)の厚みも必要ですので隙間をプラ板等で囲ってやればいいと思います。
その根気が残っていればですが(笑)
本当はコンテナ内の武装も付属しているのですが、展開する場所もなかったので、今回は割愛しています。
■塗装
さすがに筆塗りというわけにはいかなかったので、ほぼハンドピースです。
全面にサーフェイサー(3缶分)を吹き、パネルラインにサーフェイサーのグレーを残すように
Mrカラーのグランプリホワイト(ビン5本分・・・)を吹いてゆきます。
機械部&武器類は、付属のポリパーツに合わせてフィールドグレー。
ステイメンの関節部がポリパーツの形状そのままなので・・・
ステイメンはうって変わって筆塗り。
白い部分は本体、じゃなくて(笑)オーキスと同じくグランプリホワイト。
青はコバルトブルーで爽やかにキメました。
一応機関部を中心にフラットブラックを薄く吹いてますが、ほとんど目立ちません。
宇宙専用機なんで、そんなに汚れないでしょうけど・・・
■撮影
今回は持ち主である越後屋の部屋で撮影しているので、若干明るめです。
写真1は斜め前から。
このアングルだと、あんまり巨大なカンジがしませんが・・・
写真2でコンテナの巨大さが良くわかります。
上面の面積が大きいのでそう見えるんでしょうね。
写真3はメガビーム砲基部。
キットにはメガビーム砲の発射状態のパーツもセットされています。
写真4は機体後方から。
シルエットがスルメっぽいんですけど・・・
写真5は機体側面後方より。
もはやガンダムの面影はありません。完全にMAです(笑)
写真6はウェポンコンテナのハッチ展開。
ここからさらに内部の蓋がスライド展開しますが、中身が無かったので今回は行なっておりません。
展開するコンテナは一部だけですが、全コンテナを展開できるようにしたら面白いかも(でも物理的にムリか・・・)。
写真7は分離したステイメン。
この小ささでコイツもフル可動です。
しかもステイメン用のシールドやビームライフル、バズーカも付属。
さすがにバックパックは差し替え式でした。
写真8はデンドロビウムで最も密度の高いカット。
「よくこんなの作ったよなぁ・・・」と感慨してしまいます(笑)
写真9Aが側面から見た機体全景。
写真9Bが、ほぼ同縮尺の1/144FGガンダムなんで、大きさがよく解ると思います。
前後に長いメガビーム砲とスタビレーターが床面積をさらに、増大させています(笑)
このキットにはいい経験をさせてもらいました。
さすがに¥69800もするキットなんて製作する機会はありませんからねぇ。
もう一回作ってくれと言われたら、御免こうむりたいですが(笑)
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