人は時々、無性にドムを作りたくなるときがあります。
え?ない?
私にはあります(笑)
原型製作やら何やらで荒みきった心に一服の清涼剤・・・
このドワッジはそんな感じでサクッと作るつもりだったのですが・・・
■製作
ドワッジが往年の名作キット、1/144リックドムの一部金型差し替えキットってのは知っていました。
ウチにはリックドムもあるので、それと並べると面白いかなぁ、とか思ってた訳です。
しかし箱を開けて愕然!
リックドムがそのまま入っていました(泣)
いや、正確には新規ランナーが入って、背面パーツやジャイアントバズ等は金型が修正されているのですがドムの顔はそのままだったのです!
確かにドワッジG型はドムの顔そのままですけど、ドワッジ改は設定では全然違う顔であるにも関わらず
キットではそのドム顔にアンテナやバルカンを付けてお茶を濁せという仕様なのです。
さすがに我慢できなくなった私は「せめて顔だけでも」と改造に乗り出したわけです。
で、写真1、2な訳ですが、すでに頭だけでなくその周囲にまで改造範囲が及んでます(笑)
いや、手を入れだしたらキリがないんですけど頭と胴体への繋がりがあまりに設定と違ったので・・・
さらに、可動というよりは塗装の便を考えて四肢の接続部をポリパーツ化しています(写真3)。
写真では分かりにくいですが、8mmプラパイプに3mm径のポリキャップを仕込んだものをポリパテで埋め込んでいます。
股関節にはボールジョイントを仕込んでいますがスカートのせいで全然可動しなかったり(泣)
あと肩の追加スラスターも先すぼまりの変な形状だったのでクサビ状のプラ板で形状変更しています(写真4)。
これでちょっとは見れるようになるハズ・・・
■塗装
私的には、ドワッジをドム系列の異端児たらしめているのは設定のあの赤い塗装だと思っているので
「ダークイエローで塗ったらドムっぽくなるだろう」という軽いノリで塗ってしまいました。
黒い部分はジャーマングレイで。
あと、基本が1970年代のキットでキレイな仕上げでは間が持たないため、当時を髣髴とさせる荒めのドライブラシを入れています。
・・・何か今見るとただ汚いだけですが(泣)
■撮影
と言うわけで、完成しました(写真5〜8)
うわ、地味!(笑)
設定のベルト部の黄色を見て「この色はないだろう」とか思ってましたが、こうしてみるともう一色欲しいです。
そういやGFFのドムもベルト部だけはグレーに塗られてましたからねぇ。
あれだけ手間かけたにもかかわらず、正面から見ただけでは普通のドムと大差ありません。
これを見越してバンダイはあの仕様を決めたのかも(泣)
でも写真7とかのアングルは、元キットでは見れたものじゃないので、改造した甲斐はあったというものです。
写真8も力強くていい感じ。
やはりリアビューはこういう高機動型の華ですな。
写真9はバズーカを構えてホバー走行の図・・・なのですが可動範囲の狭さが災いして、ほとんどポースを取れません。
箱絵のバズーカを肩に担ぐのも無理ですからねぇ。
本当ならこのあたりも手を入れたかったところなんですが、それやりだすと終わらなくなるんで・・・
写真10は元キットのリックドムとの比較。
ゴテゴテ付いてるのを除けば、印象はほとんど変わりません(←そりゃそうだ)。
唯一、股関節のボールジョイント化のおかげで、脚をハの字に切れるので安定感が増してるのが見た目の大きな違いですかね?
写真11はGFFドムとの比較。
実は頭の大きさと胴体の細さぐらいしかプロポーション的な差異はありません。
もちろん各部形状の煮詰めや可動範囲なんかは比べるべくもないんですけど、やはり旧キットは頑張っていたんだなぁと実感してしまいます。
■総評
キットの仕様には正直ガッカリでしたが、元となったリックドムの出来がそれを補っていた感じです。
おかげで改造も上半身だけで済ませれましたし(笑)
しかしやはり最近のHGばかりでなく、たまにはこのあたりの昔のキットを組むのも楽しいですね。
もちろん時間はかかる割に出来は大したこと無いんですが「プラモを作ってる」という実感は湧いてきます。
なんやかやとドムは結構作ってるので、勢いに乗ってドムキット全制覇でもしましょうかね?
さぁ、次はドライセンだ(←原型造れよ!)
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