完売は出したものの赤字はさらに膨張してしまった2003年夏のワンフェスより
早2ヶ月が過ぎた2003年10月某日。
2004年冬ワンフェスのための製作計画を立てていた私の元に一葉のハガキが届いた。
言いようの無い虚無感と安堵感。
今まで私を苛んでいたプレッシャーは一瞬にして霧散していた。
それから数日、平穏な日々が過ぎていった。
原型製作に追われることの無い生活・・・だが望んでいたはずのその生活は、何かが足りなかった。
ワンフェス初参加より2年、もはや原型製作は私の生活の一部となってしまっていたのだ。
気が付くと私は机に向かっていた。
何も2004年冬ワンフェスが参加できないからといって、原型を造ってはいけないということはないではないか!
むしろ、いつもは時間不足を理由に不完全な作品を出している私にとって、今回の件は逆にチャンスではないか!?
私がどこまでやれる人間なのか、2004年夏のワンフェスで証明してみせようではないか!!
そして私は、HAGER模型分室は動き出す。暑い夏に向かって!
とか格好良い事書いてますが、実作業の方は全く進んでいません(ヲイ)
とりあえずラフ画を描いたりしていたわけですが、ご覧のとおりまた四号ちゃんです。
実は2004年冬の申請には四号ちゃんは入れてなかったんですが、
申請後に無精に造りたくなってしまい、落選によってこれ幸いとラフを描いたのです。
テーマは「とにかく格好良く」ということで、「ファイナルペネトレーションver.」に。
上の3点がそのラフですが、前回のキットと比べると全高は変わらないものの、プロポーションの取り方がまるで違います。
また、魔砲も長さだけなら前回のものより若干長いだけですが、バランスが別モノ。
もう完全に新規造形確定です(笑)
実は前回までの四号ちゃんは原型を改修する方法でバージョンを重ねていたので
新規造形は2001年夏以来ということになりますね。
果たしてどうなることやら・・・
他にも2004年夏に向けて、いろいろ計画中ではあります。
2003年夏のページで書いてたオリジナルも着々と進行中。
内容が内容だけにあまりホームページで大っぴらに書けないのがアレですが(笑)
目標は2004年冬ワンフェス終了までに原型UP!!(ムリっぽいなぁ・・・)
さて、年も変わり、ワンフェス2004年冬もまったりと終わり、
2004年夏ワンフェスの申し込みも終わったわけですが・・・
とか来てたらオチがついて良かったんですけどね(良くねえって)。 とりあえず振込用紙が送られてきたってことは、とりあえずディーラー参加は大丈夫っぽい、と。
←とりあえずサークルカットで、ワンフェス冬までに原型UPとか言ってた原型は・・・できてねぇ!
って言うか、全く進んでねぇ!!と言う感じです。
年末〜今年4月まで本業の方が異様に修羅場だった・・・ってのは、掲示板見てる人ならご存知でしょうが
まぁ、そんなことは言い訳です。
どれだけ忙しかろうと、ヤル気になってればムリにでも進めますから(笑)
つまりは「結局のところテンションを維持できなかった」ってことですな。
と言うわけで、例によって版権本申請前になって慌ててるバカがここに1人。
では、このバカが現在どんな感じなのか、見て行く事にしましょう(笑)
実は四号ちゃんって箱絵以外ちゃんと描いた事無かったんだよなぁ・・・ってことでイメージイラスト。
多分「イラストと商品は多少異なります」ってことになりそうですが(笑)
魔砲がトチ狂った大きさですが、前回描いたラフのバランスを尊重するとこれぐらいの大きさが必要です(笑)
方針としては前回のより「頭小さく脚長く」という感じで。
完全新規造形のつもりだったんですが、やっぱり芯があった方が作業は早かろうと思い、
前回の原型の主要パーツを流用することに。
とりあえず粘土埋めしてシリコン型を作ります。
本番じゃないので粘土埋めはかなり適当(笑)
で、出来た型にポリパテを詰め込んでタイヤキ成形したポリパテパーツ群。
これやるとシリコン型に相当負担がかかるのでマジメに作った型でやると精神ダメージデカいです(笑)
いらなくなった型とか今回の私みたいにポリパテ置換用と割り切った方がいいですよ。
そしてプロポーション改修作業。
下半身は、前回S字立ちさせるために角度を付けていた胴体との接続部を切り飛ばし、
何となく短い印象だった脚もふくらはぎ周辺でぶった切ります。
胴体は小型化のため肩のマウントパーツ(なのか?)をとりあえず分離。
いつもこのパーツの処理には悩むんですが今回はどうしようかなぁ・・・
で、脚の方はプラ板で7mm延長(笑)
相変わらずガンプラの手法でフィギュアを造るヤツ。
延長工作完了。
・・・なんかあんまり印象が変わらないのは気のせいか?
いや、脚のリングや股間部を見ると確かに脚は長くなってるんですが、
スカート付けたら大して変わらないだろうなぁ(泣)
まぁ、今回は全然ポーズが違うんで、一概には比較できないだろうけど。
こちらは完全に別工程で進めていた魔砲。
今まで魔砲基部は1/35 四号戦車のを使ってましたが
これだけ大型化するとさすがに流用できないのでプラ材とポリパテから自作。
下から「キャラクターモデル誌上通販1/8 四号ちゃん」、
「前回販売分」「今回製作分」となっております。
キャラクターモデルのは論外(でも設定的にはこちらが正解)として、
長さ自体は前回のより少し長いぐらいですが、基部の大きさが段違いです(笑)
今回のポーズは魔砲が基準なんでこいつが無ければポーズが決定できません。
と、こんな感じです(笑)
とりあえず本日から黄金週間に突入ですので、ここでどれだけ巻き返せるか?
多分次回更新は本申請の写真撮影後になると思われます。
と言うわけで、版権本申請も無事終了。
しかし今回は講談社の版権取得がかなり厳しく、
すでにメンバー一人の申請物が版権取得不可となってたりしてます。
次回からは完全に完成品でないと申請できないことになっていたり、
なかなか予断を許さない状況になっております。
大手がこれに追随すると、ますます版権モノの製作は厳しくなってくるので
余計に版権条件の甘いエロゲー系に走る傾向が強くなるんじゃないかと思うんですが・・・
たぶん、海洋堂が思ってるようなオリジナル作品の増加は難しいだろうなぁ、と。
ま、そんなことをここで書いてても仕方ないので、途中経過をば。
分かりづらいけど、前作との比較。
今まで直接原型を修正してきたからこういう比較ってできなかったんだよねぇ(笑)
で、左上は頭の比較。
高さは変わってないけど、幅はシェイプアップ。
でもヘッドレスト?が別パーツ化して大型になったので実は横幅自体は変わってなかったり。
上は顔〜胴体パーツの比較。
前髪もかなり小さくなったけど、頭部シュルツェンとの兼ね合わせもあるから、
結局大きさは変わらないかも。
胴体は結構大きくなってるね。
現状では胸が小さすぎるのでボリュームアップの予定。
左はちとはしたない写真だけど、脚の長さの比較。
こうやって見ると、足首分だけ延長されてるのがよく分かるんだよねぇ。
でもヒールパーツが立ってない分、全高は変わらないんだよねぇ(泣)
こうやって書いてると、あまり変わってない気が・・・
そして現状出来てるパーツを組んだ状態。
こうやって見ると、そこそこ形にはなってるけど
実はパーツ単位の煮詰めが出来てないので、まだかなり手間はかかりそう。
それでも今回、版権モノはこれだけだから、とっとと原型は上げたいところだねぇ。
こちらはPHOTON TYPEが原型を造ってる某ちびっこ先生。
う〜む、こちらもまだまだ。
と言うか、女の子フィギュアの経験値が少ないが故の造り方の違いってのがかなり出てるような・・・
このあたり自分の造り方を追求するか市販キットを参考にセオリー通り造るか
迷うところではあるけど、全体的にもうちょっと頑張って欲しいところだねぇ。
特に版権モノは現状この二つだけだし(泣)
と、言う感じですね。
四号ちゃんについては目標6月中に原型完成だけど・・・
仕事がどうなるかによるなぁ。
スケジュールどおりだとそう忙しくはならないと思うんだけど、さて・・・
仕事が忙しくて中々進まない原型製作(泣)
一ヶ月かかって上半身(頭部除く)と魔砲しかできてないよ・・・
あと一ヶ月で下半身と頭と細部か・・・ちょっと厳しくなってきた。
オリジナルなんて造る余裕あるのか?私
と言うわけで、先月の写真とそんなに変わってなかったり。
ラフに造った髪の毛やスカートのパーツが付いたから
おおよそのボリュームは見えてきたけど思ったより脇が甘い(笑)
まぁ、まだシュルツェンとかが付いてないから
シルエット的にはもうちょっとゴテゴテするとは思うけど。
むぅ、こうやって見ると胸の増量があまり目立たないなぁ。
ロリとしての葛藤と戦いながらの作業だったのに・・・
脇のリングもかなり独自解釈が入り始めてたり。
いや、魔砲の大きさやデザインからしてすでに原作を無視してた感があるけど、
いよいよ装甲戦闘服少女に近くなってきた。
パーツ数は思ってたよりかなり少なくなりそう。
と言っても、20やら30で済むわけではないので一般的な1/8ガレキよりは相当多いんだけど(笑)
少なくとも来月の更新時にはこれらのパーツが全部グレーになってて欲しいなぁ(←他力本願かよ!)
いよいよ本番前1ヶ月を切りました。
例年のスケジュールならすでに本番直前なわけですが、今回のワンフェス開催日が8月29日と遅めなのが幸いしてますね。
さて、そんなヌルいことを言ってる私の状況ですが・・・
おぉ、結構グレーになってる!(ヲイ)
版権申請時と同じアングルで撮影してみましたが
やはり髪の毛とスカートが付くと結構ボリューム感が変わりますね。
髪の毛はまだ出来てませんが(泣)
ただ、製作を進めるごとにどんどん安定感が無くなっていくのが悩みどころ。
何か後ろに倒れ気味なバランスになってしまってます。
製品だと踵パーツの接続部の削り具合でバランスを取ってもらうしかないよなぁ。
そして先月と同じアングル(ピンボケだけど)。
やっぱりこのアングルで撮るとボリューム不足の感がある。
実際には肩のシュルツェンとかスカートの装甲板が一番よく見えるのはこのアングルだから
それらが付いたらまた印象は変わってくるんだろうけどね。
で、見づらいけど、パーツ一覧。
パーツの種類としてはこれぐらいだけど、
実際には右上の方の小パーツが複数個付属するからパーツ数は70ぐらいになる予定。
ここに市販パーツも組み込むから、それらのパーツも含めると100超えるんだよなぁ。
あ、あと写真には無いけどベースも付属予定。
しかしコレのマニュアルどうやって書こう・・・
さすがにいつものパーツリストだけだと組めないだろうしなぁ・・・
と言うわけで、四号ちゃんに関してはかなり詰めの段階まで来てます。
その上今回は角川書店様の提出品の条件が大幅に緩和されてるので
見本品製作にもかなり集中できそう。
あとはオリジナルですが・・・この時期からだと微妙ですなぁ・・・
いよいよ本番一週間前となりました。
やはり版権モノを一つに絞るとかなり余裕があります。
この時期に完成見本が机の上に存在してるのは驚異的ですよ、ウチとしては(泣)
商品の複製も終わり、あとはマニュアルとか箱の作成です。
これで仕事が忙しくなければ・・・
と言うわけで塗装直前の状態です。
黄色い部分がポリパテで処理した部分です
・・・ってこの写真じゃどの程度か分かりませんが(笑)
一部の接合部にパテが必要ですが、あとは気泡処理ぐらいにしか使っていません。
パーツ数を考えると、優秀な方・・・なのかなぁ?
あ、バランス的にやっぱり後ろに倒れ気味だったので
ベルトとスカートの間に2mmほどスペーサーをかまして前傾させています。
ここでは盛大にパテを使ってますねぇ(笑)
本当ならここからサーフェーサーを吹くところなんでしょうけど
面倒くさがりの私はサフレス塗装です(ヲイ)
で、塗装が完了しました。
外の光とライトとフラッシュと光源フルセットで撮影したので各色がやけに明るいですが、
ウォッシングしているので実際はもっと色調は暗いです。
しかし露出度低いキャラだよなぁ、こうやって見ると(笑)
そしておなじみのアングル。
やっぱり肩のシュルツェンとかスカートの装甲板が付いたら想定したボリュームになりました。
しかし、こうやって見ると頭のヘアバンド(実際はヘッドレスト。同人誌掲載の設定画には
頭頂部のヘアバンドがあるけど作品内では描かれていない)は失敗だったかなぁ?
やたらと浮いた感じになってますが、でも無かったら無いで頭頂部がスカスカな印象になるでしょうし・・・
お初の後ろからのアングル
頭が付いてなかったら女の子フィギュアに見えない(笑)
しかしこの角度から見ると、首周りが結構見えるなぁ。
頭部シュルツェンや肩部シュルツェン架に囲まれて目立たないけど、実はこのあたりはあっさり気味だったり。
各部と比較すると髪の毛はパーツ数少ないからなぁ。
それでも頭部だけで9パーツもあるんだけど(笑)
あと、惜しいのがスカートの塗装。
多層構造って想定で作ってるので凹部分は青で塗りたかったところなんだけど、
それやってると猛烈に手間がかかるので今回は断念。
ワンフェス終わってヒマがあったら塗りなおそうか・・・
と言うわけで、コレを持ってワンフェスに乗り込むことになります。
ネタ的には相当古くなっているのでどこまで行けるのかは微妙ですが・・・
お隣がT's systemってことで、人はかなり通ると思うので、
宮武氏の作品を見に来る人に対してどこまで訴求力があるかってところですね。
原型製作や見本品製作の技術力は宮武氏に遠く及ばないのが悲しいところですが(泣)
オリジナルは時間的にさすがにムリなので今回は断念する方向で。
出発まで一週間あるので、もしかしたら当日何か並んでるかもしれませんが(笑)
次はワンフェス後に恒例の結果報告を行なう予定です。
さて、どうなることやら・・・
で、当日の陳列状況。
相変わらず謎なラインナップですなぁ(笑)
上段から四号ちゃん、中段左から私製作のオリジナル作品(展示のみ)、
メンバー製作の野乃原結、下段は同じくメンバー製作のくないとなっております。
オリジナルは展示用に急遽頭と腕をデッチ上げたので狙ってたバランスと違います。
本当はもっと頭を大きくして等身を下げたいところだったんですがね。
一応18禁っぽい感じなんで大きい写真はご勘弁を。
そしてメンバー製作の結先生。
う〜む、原型状態を知っているだけに、努力の跡は見られるんですが、全体的に今ふたつ。
複製でパーツが収縮したせいか、パーツが上手くフィットしてないのも悲しいですなぁ。
PHOTON TYPEは「オレは女の子フィギュアに向いてない」と言ってましたが、
次回作どうするんだろう・・・
そしていよいよ恒例の収支報告〜
●支出
科目名 | 単価 | 数量 | 金額 |
---|---|---|---|
WFディーラー参加費(人数頭割り) | \10,000 | − | \10,000 |
ポリパテ(ワーク モリモリ1kg缶) | \3,000 | 1 | \3,000 |
シリコーンゴム(ウェーブ 1kg缶) | \2,500 | 0 | \0 |
レジンキャスト(ウェーブ 2kg缶) | \3,500 | 3 | \10,500 |
交通費(メンバーの車 人数頭割り) | \7,500 | − | \7,500 |
宿泊費(人数頭割り) | \9,000 | − | \9,000 |
版権料 | \800 | 10 | \8,000 |
合計 | \48,000 |
●収入
出品アイテム名 | 単価 | 数量 | 金額 |
---|---|---|---|
1/8 魔砲少女四号ちゃん Final Penetration(少年エース「成恵の世界」(c)角川書店) | \8,000 | 8 | \64,000 |
\6,000 | 2 | \12,000 | |
合計 | \76,000 |
おぉ!黒字ですよ黒字(笑)
HAGER模型分室始まって以来、初めて収入が支出を上回りました!
黒字額¥28,000ってことで、
累積赤字¥147,771に減少しました。
金額的には去年の夏ワンフェスの赤字が相殺されたってところですかね?
このペースで行くと累積赤字を解消できるのは2年(4回開催)後ってことになるのか・・・
遠いなぁ(泣)
で、次回予定ですが、基本的にはリベンジ作品で行く予定です。
具体的には
・ナノカwithスツーカ&テンザン(蒼い海のトリスティア)
・狼戦車(エース桃組連載「鋼鉄の少女たち」)
ってところで。
ナノカ〜の方は設定資料IIが出て、テンザンのデザインがさらに細かくなったので
再度チャレンジしたくなったのと、やっぱり前回の出来があんまりだったので・・・
狼戦車は前回完売しましたが、やっぱり大きさ的に納得いってないのでもう一回作り直します。
今度はフィギュアとキャタピラも付けたいなぁ。
と言うわけで、ワンダーフェスティバル2004年夏も無事終了。
次回、「2005年冬 ワンダーフェスティバルへの道」でお会いしましょう。
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