●2006年冬 ワンダーフェスティバルへの道

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初めてのディーラー参加から早5年。
伸びない売上、一向に向上しない造形技術、日に日に忙しくなる本業・・・
模型分室の継続をあきらめようかと考えたこともあった。
今回は軽く流そうかと半ば惰性で申し込んでしまったワンフェスではあったが、 目の前にある当選通知の裏で、多くのディーラーが落選しているとの話を聞いたとき、私は悟った。
そう、チャンスを与えられない者たちもいるのだ。
中途半端な気持ちで挑んではその者たちに失礼ではないか!
チャンスがあるかぎり全力で挑む。私にできることはそれしかないのだ!!
HAGER模型分室の挑戦が再び、始まる・・・

2006年冬 サークルカット ←今回のサークルカット

とか格好良いこと言ってますが、内実ボロボロです(泣)
なにしろ、まともに形が出ているのはPHOTON TYPEだけという嘆かわしい状況だったりします。
今回は原型師4人を擁しての挑戦となるわけですが、さてどうなることやら・・・

●2005年11月10日現在

ひとまず版権本申請手続きは終了しました、が・・・

2006年冬 モナティ&ガウム 写真1 2006年冬 モナティ&ガウム 写真2

終わってる・・・(泣)
プレイステーション用ゲーム「サモンナイト」に出てくるはぐれ召喚獣のモナティとガウムです。が・・・ なんていうか、ゲームをやった人をして「これってもしかしてモナティ?」と不確定に訊かざるを得ないような出来ですよ(号泣)
とりあえず形を出しただけと言う状態で、各部のバランスが散々です。
腕や足は妙に太いし、顔はイメージと違う上に「濃い」(笑)
マトモに見えるのはガウムだけですかね?
バンプレストさんへの申請は初めてなんですが、監修がどの程度厳しいのかも分からないので
今回は本当に自信がありません。
一応、改修ポイントはバンプレストさんに提示はしてますが・・・

2006年冬 モナティ&ガウム 写真3 2006年冬 モナティ&ガウム 写真4

あと、平行でオリジナル物もちょこちょこと進行しているのですが、こちらはもうちょっとヒミツ。
久しぶりのTRPG関係の更新とも連動する予定なのですよ。
ただ、現在の(本業の)仕事量からすると、ちと間に合いそうにないのが問題。
何とかモナティ&ガウムを早めに仕上げて、こっちに取り掛からないと・・・

2006年冬 北条沙都子 2006年冬 ナタ

次はPHOTON TYPEの作品。
前回に引き続き、北条沙都子嬢(by「ひぐらしのなく頃に」)です。
今回は本格的に可動キットを目指して製作中。・・・ってか何で可動なんだろう??
さらに謎なのがこのナタ(笑)
一応1/1らしいのですが・・・これをどうしろと?
相変わらず狙いがかなりズレてるヤツです、PHOTON TYPE

2006年冬 BB1号 2006年冬 アリア社長

相崎は毎度のイリーナに加えて、新ソードワールドリプレイに出てくるBB(ボーンバニー)1号を製作。
挿絵イラストを見る限り、雰囲気的にはこんな感じですが・・・ また布で作るとか言い出すなよ、時間かかるんだから・・・
写真右は今回初原型となる原型師Yのアリア社長(ARIAより)。
こっちは何か設定画とかとは印象が違うけど、その辺どうなのかなぁ?
マッグガーデンさんもウチとしては初申請だから監修基準が不明なのがちと不安なところ。

と言った感じで、本申請を行なったのは以上6アイテム。
1/8 モナティ&ガウム(新規)原型担当:川端 教夫
ノンスケール 北条 沙都子(修正して販売)原型担当:PHOTON TYPE
1/1 ナタ(新規)原型担当:PHOTON TYPE
ノンスケール イリーナ=フォウリー(修正して販売)原型担当:相崎 透
ノンスケール BB1号(新規)原型担当:相崎 透
ノンスケール アリア社長(新規)原型担当:原型師Y
何気に新規が多い気がするなぁ。

今回は小物主体と言う事になりそうです。
予定している私のオリジナル物もそんなに大きくありませんし・・・
でも小さいからと言って製作がラクとも限らないんですよねぇ、これが(泣)

●2006年02月01日現在

本申請からこっち、本業の方が多忙を極めて更新も3ヶ月近く放置してしまいました(泣)
気が付くともう2月、ワンフェス本番まであと2週間ちょっとです。
本申請の時に書いてたオリジナルなんて影も形も無く、モナティ&ガウム一本勝負です。
さてその現状は・・・

2006年冬 モナティ&ガウム 写真5 2006年冬 モナティ&ガウム 写真6

頭デカっ!(笑)
一応、本申請時に出した改修ポイントを踏まえて手を入れてたのですが
胴体周りとの兼ね合いもあったので頭は一番最後に回してたんですよねぇ。
申請時点では頭自体のサイズはそう悪くは無かったのですが、顔が小さすぎたので若干大型化し、
それに伴なって髪の毛パーツも大型化、帽子もフリル分でボリュームアップ・・・と連鎖的にデカくなり
気が付くとこんなにトップヘビー(泣)
顔のサイズはこんなものなので、髪の毛の削り込みと帽子の小型化で何とか小さくするしかありません。
あとは尻尾とスカートの模様のモールディングだけなので、今週末までには何とか・・・したいなぁ(弱気)

●2006年02月16日現在

出発直前、ぎりぎりで完成見本アップです。
何か今回はコレ作るのに3日ぐらいかかったような・・・

2006年冬 モナティ&ガウム 写真7 2006年冬 モナティ&ガウム 写真8

相変わらず表面処理はしてないに等しいので、遠目に見る分にはまだしも
キレイに作ろうとするとかなり磨く必要があります。
その代わりと言っては何ですが、致命的な気泡はない(スカート前面あたりは薄くてヤバい)んですけどね。
やはり表面処理に関しては根気が無いのが一番問題か・・・
複製に関しては概ね自分の手法というものを確立できたので、次回からはここらがテーマ(←本当は基本なんだが)ですね。
さぁ、あとは当日を待つのみ!

●2006年02月19日現在

で、いよいよ本番当日です。
今回、私の分に関しては箱詰めからマニュアル封入、パッケージ作成と
準備はバッチリだったのですが、他のメンバーのサポートで開場直前までドタバタしてました。
それでも何とか開場前には陳列が完了したのですが・・・

2006年冬 ブース全景

この時点でなんとなく「今回はダメかも・・・」という予感が・・・
そしてその予感は現実のものとなってしまうのです(泣)
開場と同時に買い物に走り、挨拶回りや写真の現像とかで走り回ってると早くも昼過ぎ。
ブースに戻ってみると、まだ一個も売れてない!?
その後しばらくブースで客の流れを見てたのですが、ウチのブースを見てくれるお客さんの視線の動きが
2006年冬 ナタ  →  2006年冬 イリーナ・フォウリー
 →  2006年冬 モナティ&ガウム 写真7  →  2006年冬 ナタ
と流れてて、私の作品が軽くスルーされていますよ?

つまり他のナタやイリーナに比べて目を惹く要素が少なかったということです。
これにはいろいろ要因があるのですが、考えられるのが
 ・造形的にダメダメ
 ・よく見ると表面処理もダメダメ
 ・キャラが地味で古い(何しろ20世紀発売のゲームのキャラ)
 ・ポーズも地味
 ・顔が下を向いてしまっている
といったところですね。
造形や見本品の品質的には以前までの作品より向上してるはずなのですが
やはり「欲しい!」と思わせる引きに乏しかったのは確かです。

そんなこんなで終わってみると私の作品の販売数は何と1つ。
販売数が1つなんてのは、私のワンフェス参加歴の中で最低の数字ですよ(泣)
そんなわけで、やりたかないですが恒例の収支報告行ってみましょう。

●支出

科目名 単価 数量 金額
WFディーラー参加費(人数頭割り) \10,000 \10,000
シリコーンゴム(ウェーブ 1kg缶) \2,000 4 \8,000
レジンキャスト(ウェーブ 2kg缶) \3,000 0 \0
交通費(メンバーの車 人数頭割り) \8,000 \8,000
宿泊費(人数頭割り) \8,000 \8,000
版権料 \150 10 \1,500
合計 \36,300

●収入

出品アイテム名 単価 数量 金額
1/8 モナティ&ガウム(PS用ゲーム「サモンナイト」(c)バンプレスト) \2,000 1 \2,000
合計 \2,000

・・・シャレにならねぇ(泣)
今回は材料費がほとんどかかってない(レジンキャストは前回のあまりで間に合った)にもかかわらず、
その材料費すら出ていないと言う恐るべき状態。
赤字額¥34,300
累積赤字も¥203,071
ついに20万円の大台も突破(泣)
果たしてこれを完済できる日は来るのか・・・

これまでネタ優先で形を出す事のみを考えてここまで来ましたが
売るためにはどうすべきかということを考えなければならないときが来たかも知れません。
これを突き詰めすぎて商業主義に走るのもどうかとは思いますが
いかにお客さんの目に留まるか、ということを次の目標にしていきたいと思います

と言うわけで次回予定ですが、売るという目標から逆行するようにオリジナルで行く予定です。
と言っても、版権モノで売れる作品を造る自信が無いだけだったりするんですけどね(泣)
前々回の和&ゆづきや今回のモナティ&ガウムに関してはキャラ好きのみで造ってしまって
魂がこもってなかった感もありますし。
次回はそのへんを取っ払って、魂をぶつけるつもりで行きます!

と言うわけで、ワンダーフェスティバル2006年冬はこれにて終了。
次回、「2006年夏 ワンダーフェスティバルへの道」でお会いしましょう。


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