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今日のお題 世界地図 〜ゼロの街編〜
ジェス:と、いうわけで、今回でワールドガイドが最後でーす!

マイク:何が、「と、いうわけ」だよ。1年も待たせやがって・・・

ジェス:気にしない、気にしない。

マイク:・・・

ジェス:それじゃ、今回は予定通り私がゼロの町を案内するわね。
    ゼロはこの世界で最も大きい都市の1つで、冒険者が集まる街でもあるわ。
    大海に浮かぶフェン島の都市という立地条件が、貿易の拠点という役割を
    与えたのね。

マイク:ふんふん。

ジェス:そしてその貿易によってゼロにもたらされるのは、物資であり、人種であり、
    トラブルなの!
    取引が認められていない物や、犯罪者が、雑多な人種が起こす騒ぎはない
    日がないくらいね。

マイク:そうだな。

ジェス:さて、そんな街の治安を維持するのは「評議会」に雇われた衛兵さん達なの。
    この街は「評議会」の力が強く、衛兵さん達も態度が大きいの。

マイク:おいおい。

ジェス:「評議会」は15人のメンバーからなってて、6大ギルドと、
    大富豪がメイン。

マイク:6大ギルド?

ジェス:ジョブの6つの職業のギルドの事よ。傭兵ギルド、術師ギルド、盗賊ギルド、
    ハンターギルド、バードギルド、賢者の学園。
    あと、冒険者ギルドも入るから7大ギルドになるのかな。

マイク:それで?

ジェス:「評議会」は主にお金を出資してて、その代わりにゼロを統括してるのね。

マイク:「評議会」は税金をほとんどとらねぇから、ゼロの住人からの受けがいい。
    その割には衛兵を使って睨みをきかせやがるし、街のトラブルは各ギルドが
    特に冒険者ギルドと盗賊ギルドが解決する、ってシステムな訳だ。

ジェス:私が言おうと思っていたのに〜。

マイク:すまんすまん。

ジェス:気を取り直して・・・、次は街の案内ね。
    ゼロは東側を海に面していて、当然街の東側は港湾部になるのね。
    倉庫があって、市が立つのもここなの。
    あと、変わっているのが灯台が北と南の岬に1つずつあることぐらいかな?
    北の灯台は閉鎖されてて、何でも自殺のスポットになってるそーよ。

マイク:共同墓地もあそこら辺にあったしな。

ジェス:街の西側は「山の手」って奴ね。お金持ちが住んでるわ。
        街の北側は賢者の学園が広大な敷地を占めているぐらいで、
    あとは住居ばかりね。

マイク:賢者の学園は賢者ギルドであると共に、ゼロの学校でもある。
    大抵はここで読み書きを無料で教えてもらえる。
    まあ、書物を調べたり、専門的な知識を学ぶには金がかかるが。

ジェス:教える側や研究員になれば、お給料がもらえるけどね。
    あと、貴重な霊薬もここで手にはいるの。
    危険物は売り物にはないけどね。

マイク:まあ、ここでの霊薬の研究がトラブルのもとになることも多いんだが・・・。

ジェス:街の南側は職人さん達や人間以外の種族が多く住んでいるわ。

マイク:それぞれかたまって住んでいるが、トラブルは少なくない。

ジェス:そして中央部、広場があり、各ギルドが集まってて、繁華街があって、
    宿屋もここにあるの。当然、〈最後の闘い〉亭もよ!

マイク:大通りに面していて、規模もこの街では大きめだ。

ジェス:部屋数は10部屋で、個室が4部屋、3名様までの中部屋が4部屋、
    6名様までの大部屋が2部屋となっております。
    料金は食事別で、個室が100SP、中部屋が180SP、
    大部屋が300SPです。
    食事は当店で済まされると、食事の価格をお客様価格で
    ご利用していただいております。

マイク:さすがに、手慣れたもんだな。

ジェス:(はっ)や、やだ、私ったら!何営業しているのかしら。

マイク:街の大まかな説明はこのくらいか。

ジェス:そうね。次は本命、ゼロの観光スポットよ!
        説明していないところは・・・
    そうね、まずギルドの建物の説明でもしようかしら。

マイク:双塔、練兵所、カジノ、学園ってとこか?

ジェス:高い二つの塔が空中回廊で結ばれている術師ギルドは双塔、
    ツインピークスの名で親しまれているの。

マイク:親しまれてるのか?まあ、マジックアイテムの鑑定には利用もするが、
    普通は危ないから近づく酔狂は少ないはずだが・・・

ジェス:そうなの?でも、爆発見物にもってこいなのよ。
    使い魔召喚に失敗したときも面白いのよね。

マイク:ジェシカ!それが危ないってんだ!

ジェス:(無視して)次は練兵所ね。傭兵ギルドが経営していて、
    ここで一ヶ月も訓練すれば、誰でも戦士になれるわよ。ハードらしいけど。

マイク:ちなみに有料だからな。

ジェス:カジノは盗賊ギルドが経営している「キャスト・ドリーム」。
    妙な薬もここで手に入るよ。

マイク:おい!

ジェス:で、学園ね。ここでは「学園物」が展開されているの。
    伝説の樹、永遠の城、落ちこぼれ錬金術士が繰り広げる騒動、
    私はもう卒業してしまったけど、
    あの頃の友人とは未だつきあいがあるの。冒険者仲間、としてね。

マイク:こんなとこか?

ジェス:まだまだ!お次は、お買い物スポットよ。
         あなたが冒険者なのであれば、一番必要となるのは「武具」よね。
    それなら街の南にあるドワーフの工房「鉄の熊(メタルベア)」ね。
    ベア印というのはなかなかのブランドなのよ。
    気に入った人にしか売ってくれないけれど、上質な武器が
    そろっているし、オーダーメイドで強力な武器を作ってくれるらしいの。

マイク:ただし、マジックアイテムは一切扱っていないぞ。

ジェス:お次は食べ物ね。中央に集まっている店はしのぎを削っているから、
    どれもかなりイケているんだけど、特におすすめは〈サン・ライズ〉亭。
    少年が作る奇抜な料理の数々は呆れを通り越して感動ですらあるわよ!

マイク:衣服は?

ジェス:特におすすめは港湾部にある輸入店「サラーラ」。
    何でも扱っているんだけれど、外国の変わった服も手に入るのよ。
    お客さんには変わった人も多いらしいし、退屈しないわよ。
    魔人サンとかかなり変わり種もよく来るらしいし。
    ただ、開いている時間がわからないのよね。
    女の子が1人でやっているから、仕入れにいっているときも多いし。

マイク:あの店は俺も時々利用するぞ。マジックアイテムとかも置いているし、
    相談すれば調達してくれたり、まけてくれたりしてくれるしな。

ジェス:最後はお宿ね。当然おすすめはここ〈最後の闘い〉亭、と言いたいけれど、
    うちは冒険者の店も兼ねていて、常連さんが泊まっていることも多いの。
    だから部屋が埋まっちゃっていることも少なくないのね。
    そこで、他に薦めるといえば、〈最後の幻想〉亭ね。

マイク:世界中に展開している大手だ。すでに9店舗が展開している。
    このたび9階建てが出来たらしいぞ。
    ゼロの場合は8階建てで、学園出身者が中心で経営しているそうだ。

ジェス:そうそう、怪我や病気のときのことも教えなきゃ。
    そんな時はティオレスト神殿に併設されている病院がおすすめ。
    神様ってありがたいね。

マイク:そこでも治らない病気なんかがあれば、学園の病院を利用するといい。
    研究の対象とされてしまうこともあるがな。

ジェス:さて、最後にこの大きなゼロの街を移動するのに利用されるのが、馬車。
    評議会が経営している街を巡回する馬車に乗れば、
    1〜5SPで目的地まで運んでくれるわよ。
    ただし、歩くよりましだけれど、時間がないって場合は、
    馬車ギルドがやっている方の馬車を利用するといいわよ。
    価格は高いけれど、人を引きかねない勢いで連れていってくれるから。

マイク:仲が悪いから、よくトラブルのもとにもなるんだがな。

ジェス:とりあえず、こんなところかな?

マイク:そうだな。俺達の出番もここまでだ。

ジェス:それじゃあ、冒険の途中、私たちにあったら声をかけてね。
    GM次第で応えてくれるわよ、きっと。

マイク:じゃあな。よりよい冒険を!

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