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キャラクター紹介
天方院 志乃(てんほういん・しの) 性別:女 850CP 170cm、52kg、26歳(1026歳) GURPS妖魔夜行 プレイヤー:ミスターX
メルセデス=ベンツAMG・C43 −CP 車体色:赤 プレイヤー:NPC
北本 耕平(きたもと・こうへい) 性別:男 1295CP 173cm、75kg、28歳 GURPS妖魔夜行 プレイヤー:伊集院 龍之介
鬼島 玄雲(きしま・げんうん) 性別:男 900CP 180cm、95kg、29歳(自称) GURPS妖魔夜行 プレイヤー:無精者
日向 翼(ひゅうが・つばさ) 性別:男 430CP ?cm、?kg、20歳 GURPSマーシャルアーツ プレイヤー:相崎 透
神代 純一(かみしろ・じゅんいち) 性別:男 1014CP ?cm、?kg、?歳 GURPSサイオニクス プレイヤー:ザメちゃん
黒井 ミサキ(くろい・みさき) 性別:男 813CP ?cm、?kg、?歳(高校生) GURPSマジック プレイヤー:越後屋
木ノ崎 百合(きのさき・ゆり) 性別:女 45cp 162cm、58kg、20歳 GURPSベーシック プレイヤー:NPC
三波 あずさ(みなみ・あずさ) 性別:女 45cp 166cm、60kg、19歳 GURPSベーシック プレイヤー:NPC

 1998年9月19日PM 2:00、メンバーの一人が来ない。
久しぶりの、主要メンバー全員でのPLAYだというのに困ったもんである
(しかも1人は夜勤のため、参加できるのはPM4:00まで・・・)。
せめて連絡ぐらい欲しいものだ。
30分後、ようやく現れた。
やれやれ、やっぱりGMしなきゃならんのか・・・
(↑実はシナリオがちゃんとできてなくて、流れたらいいなとか思ってたり)

1− AD1999/12/14 NIPPONBASI IN OSAKA

 GM :それじゃはじめるよん。時は1999年12月14日・・・
 北本 :うわーっ(笑) 
天方院:何が?
 北本 :いや、シナリオの展開が読めたような気が・・・

    余計なお世話だ。

 GM :場所は日本橋だ。こんな時期(クリスマス前)に日本橋にいる
    マニアな奴はおる?
 日向 :時間は?
 GM :まぁ昼の2時ぐらいやね。
 北本 :いない!!ぜったいありえへん(注:大学の助教授)
 日向 :いない。(注:大学のサッカー部)
天方院:昼の2時?ほんじゃおってもええやろ。(注:総合企業の社長)
 GM :いるの?
天方院:会社の葬式があったってことで。
 GM :日本橋で?変な会社やなぁ。
 鬼島 :わしはアニメ関係の限定品が発売されてるとかでいることにしといて
    (注:アニメ8CP、同人誌6CP)
 GM :黒井は?
 黒井 :いる。というか住んでるから。(注:マジカル高校生♂)
 日向 :なんでいきなり住んでるの?
 黒井 :いやクリティカルでたし・・・

    勝手にダイスを振るなよ・・・
    それにしても彼(黒井のプレイヤー)は、いつも大事なところで
    ファンブルを振る奴なので、

 北本 :こ・・・こんなくだらんとこで(笑)
天方院:これが破滅への序曲やな(笑)

    そこまで言うかい君タチ。
    「そういえば神代 純一の動向を聞いていないのでは?」と
    思ったキミ!!
    なかなか鋭い!!うちでGMしてみないか!!
    彼は「どーも乗り気にならん」とかいって寝てやがったのだ。
    人がせっかくシナリオを考えてきたのに(できてないが)!!

    さてここからGMの説明が始まる。
    12月14日のPM 2:00頃、突然、大阪市中のコンピュータが
    ブラックアウトしたのだ。
    ネットワークに繋がっていないコンピュータもすべてである。
    そしてブラックアウトしたモニターに

「AWAKEN TEN DAYS AFTER」

    とだけ表示されたまま、何の操作も受け付けない!!
    5分後、何事もなかったかのようにコンピュータは正常に
    戻ったのだが、その間の混乱は想像に難くないであろう。
    特に日本橋は(GMはちょっと前、日本橋に勤めていた)。

 黒井 :「何か日本橋でイベントでもあるんやろか?」

    ・・・一般人の反応はこんなものなのね・・・
    ちょっとギャップを感じる、元業界人・・・

 GM :さ、そんなことがあった1週間後・・・
 一同 :おいおい(笑)
 北本 :いきなり3日前になるやんけ!!
 GM :な・・・なんかする?
天方院:何か調べれる?
 GM :うん、調べることはできると思う。
    君の会社の傘下にピース・コンピュータ・エンタープライズ
    (以後PCE)があるから。
 北本 :何や、そのソ●ーのできそこないみたいなのは!!(笑)
天方院:じゃあそこに訊いてみる、いや調べさせよう。
 
    結局のところ、何もわからないということが
    わかっただけであった。
    だって、調査するコンピュータ自身が止まっていたんだから。
    どうもコンピュータ自身が止まったことを認識できていないと
    いうことぐらいである。

天方院:ふーん、よくわからんけど・・・
    それじゃヒマな部署に調査させておこう。
 北本 :ヒマな部署は、そんな優秀じゃないやろ(笑)

    ・・・もっともである。
    そして1週間後、事件が始まる・・・・・・


2− AD1999/12/21  TEDUKAYAMA IN OSAKA

    それから1週間は何事もなく過ぎ去った。
    クリスマスを控え、年末セールに浮かれる街−大阪−
    だがその街の片隅で,事態は着々と進行していた。

 GM :さてサッカー部のヒト。今日はサッカー部の試合だ!
 日向 :いきなり試合かい!
 GM :で、君のクラブはたぶん勝つだろう。君がおるし・・・
 北本 :いやぁ,サッカーはチームプレイだよ。

    チームプレイとか言う奴が、遅刻してくるなよ。

 GM :でも試合には勝った。
    言い忘れてたけど、君の行ってる大学は大阪中央大学。
    で、北本助教授もそこに勤めてるから。
 北本 :え〜〜〜
 GM :何?勤務地とか決めてるん?
 北本 :大阪帝国大学(断言)!
 一同 :(笑)
 GM :じゃあ大阪帝国大学。
    翼くんもそうしといて。
    で、美人で評判のマネージャーが「おつかれさま〜」とか言って
    タオルを渡してくれる。
 日向 :じゃあ受け取って・・・
 GM :君の彼女だ(突然断言)!
 一同 :(笑)いつの間に。
天方院:むりやりやな。
 GM :そして彼女は美人で頭もいい上に,PCEの社長の娘やねん。
    で、部員と打ち上げをしてから、君たちはいい雰囲気で帰宅していく。
 日向 :ん〜、まぁ一応送っていくわ。

    一応って・・・・・・
    普段彼(プレイヤー)はエロゲーとかギャルゲーばっかりやってるから、
    慣れてるはずなんだけど,どうもぎこちない。
    照れたらロールプレイはできんぞ。

 GM :そしたら知力判定して。
 日向 :ん〜、成功。±0。
 GM :じゃあ誰かに尾けられているような気がする。
 日向 :今はどこらへん?
 GM :住宅街やね。
 北本 :恐怖判定や(←クトゥルフ担当のマスター)
 一同 :まだやろ。
 北本 :俺のイメージやと、駅から家までの暗い道で
     街灯がチカチカしてんねん。
 GM :そうそう、ほんじゃあ帝塚山にしとこう。

    大阪に詳しくない人のために説明すると、帝塚山とは大阪一の高級
    住宅街である。
    高級すぎてネオンとかが禁止らしいので、夜は薄暗く静かで
    相当不気味なのだ。
    しかも路地が入り組んでるので迷う迷う。
    私もその近所に住んでるくせに何度か迷ったことがある。

 日向 :駅から何分ぐらい?
 GM :20分ぐらい
 日向 :俺な、思うねんけど、そういう時はタクシー使わへん?
 北本 :たくしぃ?
 鬼島 :彼女が一緒に歩きたいねんって。
 黒井 :タクシー乗ってたらボール蹴られへんで。
 一同 :え・・・・・・(一瞬の沈黙のあとに爆笑)
 鬼島 :(笑いながら)ボール蹴りながら移動してるらしい。
天方院:(笑いながら)ドリブルしてんのか。 
 北本 :(笑いながら)翼くんみたいや。

    キミタチ・・・翼くん(注:キャプテン)を何だと思ってるんだ?

 黒井 :え、翼くんやろ。
 鬼島 :そうか、翼くんなんや(笑)。
 日向 :そんな癖取ってへんわい。

    やけに強烈な「癖」である

 日向 :けど彼女をそんなに歩かせるか?
 黒井 :いや、彼女はもぉ・・・
 鬼島 :だから歩くんやん。
天方院:少しでも一緒にいたいから歩くねん。
 鬼島 :わかってへんなぁ。
 北本 :非難轟々やな。
 鬼島 :「タクシーで帰ろうか」とか言ったら,彼女が「ばか・・・」とか。
 日向 :もうええわい。で後ろは何人?
 GM :そこまではわからへん。成功度±0やし。
 日向 :ん〜〜、どうしよっかねぇ〜
 GM :(あまりにも思考時間が長いので)じゃあ君が考えているうちに
    彼女の家についた。
 日向 :じゃあ、もういいわ。
 GM :「明日は練習休みだから,またあさってね」と言って彼女は家に入る。
    そしたらこの日はこれで終わりや。

    あいかわらず何もしない日向(のプレイヤー)は、何も調べなかった。
    何かあるのは分かりそうなもんだがなぁ。


3− AD1999/12/24 UMEDA IN OSAKA

    クリスマスイヴ。
    家族や友人、恋人とへのプレゼントを求め、街に出る人々。
    PCたちもその流れのなかにいた。
    ただひとり、天方院 志乃を除いて。

 GM:天方院だけは予定が決まっている。
    PCEの視察だ。
天方院:あ〜、イヴに行かなあかんの?
 一同:(笑)
 北本:なまけものや!
GM:社長としても責務だって!
   実は昨日、PCE設立当時からの主力スタッフだった、神無月博士が
   死去してしまってん。
   その人なくしてはPCEはありえないという重要な人やってん。
天方院:そんな重要な人やねんな。
 GM:で、PCEは今日本で一番のシェアを持ってると思っといて。
    そんなわけで天方院は視察に来てるわけだけど、ここで事件が起こる!
天方院:何か起こるん?
 GM:うん、たぶんキミはPCEの社長と会社内を回ってるんだけど、
    なんとなく社長さんの元気がなさそうだ。
天方院:オーラ感知でわからへん?健康状態とかわかるけど。
 GM:うん、あんまり健康じゃない。何か心配事を抱えてるみたい。
 黒井:娘に悪い虫がついてるとか?
 日向:ははは(笑)

    日向よ、キミが笑ってどうする!

天方院:じゃ、さぐりを入れてみよか。社長の肩たたいて。
 北本:(笑)さぐりなんか、それ?
 GM:じゃ、社長は「いえ、プライベートのことですので・・・」っと言って
    話してくれない。
天方院:ん〜、「力になることができるかもしれないから」と言ってみよう。
     さぁ、言ってみろ(笑)
 GM:そんじゃ、「実は・・・2日前から、娘が家に戻ってないんです」
    と言うね。
天方院:娘?あぁ、あのサッカー小僧と付き合ってるのやな(笑)
 北本:すげぇ情報網や(笑)
 黒井:そりゃあ、社員のことやからな、何でもわかってるねん。
 一同:そんなわけないやろ(笑)
 GM:だから昨日は、彼女はクラブに現れへんかってん。
天方院:「警察には連絡したのか?」と聞いてみよう。
 GM:「いや、友達の家に泊まってるだけかもしれないですし」とか言ってる。
    まぁ、あんまり大騒ぎはしたくないってところかな。
    とか、そんな話をしてるところに、「社長!大変です!」と
    社員が一人、駆けてくる。
天方院:「騒々しいな」とか。
 GM:「メインコンピュータが!」と言ってる。
    なぜかPCEの中央には大阪中のコンピュータを
     統括するシステムがあるねん。
 一同:なんじゃ、そりゃ(笑)

    世界を闇から支配する組織だからねぇ(笑)
    それぐらいあっても、おかしくない。

天方院:それは後で(笑)とりあえず、あるものはしょうがない。
 GM:で、そのシステムがハッキングされてるらしい。
天方院:逆探知とかはでけへんの?
 GM:コンピュータ技能があれば。天方院はそのへんの技能持ってるん?
天方院:ううん、だからわからへん。早急に対策を取らせよう。
 GM:じゃ、社長が「わかりました!」といって、社員と一緒に走っていく。
    これでキミは一人になったけど?
天方院:これで一人で動けるねんな(笑)
 北本:強制イベントやったからな。

    あんたらに任してたら、シナリオ進まんからやがな。

天方院:ムービー見てるみたいやったからな。
     とりあえず、コンピュータルームに見に行ってみよか。
 GM:まぁ、ちんぷんかんぷんやろね。なんかヤバそうってのはわかる。
天方院:ほんじゃ、そのへんでヒマそうなヤツをつかまえて・・・
 GM:そんなヤツはおらん(笑)
天方院:いや、比較的(笑)ヒマそうなヤツ。
     おるやろ、オタオタしてるだけのヤツ。
     そいつにどうなったか後で連絡するように言って、本社に戻ろう。
 GM:うん、そう言ってキミが駐車場に向かうと、
    今度はビル内に警報が鳴り響くわ。
天方院:警報?どんな警報?
 GM:うぃーん、うぃーんってやつ。
 北本:ああ、ヴィーム、ヴィームってやつやな。
天方院:侵入者か?
 GM:うん、「社内に侵入者!警備部はただちに現場に急行されたし!」
    とかいうアナウンスが 流れる。
 北本:ジャッジャッジャッ・・・・
天方院:ちょっと待て(笑)今何か持っていっとったぞ、何かヤバそうなの(笑)
 北本:オレが見るに、サブマシンガンとか・・・
 一同:(笑)
 GM:でもな、しばらくすると「TAKATAKA・・・どか〜ん!」とか
    物騒な音が鳴り出す(笑)
 一同:(爆笑)

    やっぱりビルといえば、銃撃戦&爆発ってのは基本!と思いません?

天方院:見に行っていいやろ?
 GM:見に行ったら、警棒持った警備員が銃で
    バ〜ンと撃たれてるのが見える。
天方院:相手は?
 GM:キミの視界には5人ぐらい。サブマシンガンとか持ってる。
 日向:相手が持ってるんか。
天方院:持ってる警備員がおるはずや。
 北本:おるんかい!?
天方院:おるはずや!そいつらを呼ぼう。
 GM:う〜ん、とりあえず「職員はただちに退避してください」
    とかいうアナウンスが流れるなぁ。
天方院:じゃあ、攻撃ヘリと・・・
 GM:え?攻撃ヘリ!?
天方院:うん、あ〜攻撃ヘリじゃないな。
     「テレビ朝日」とか書いてるのに偽装したやつ。
     それを応援として呼ぼう。

    もう、やりたい放題。
    まぁ、それぐらいは別にかまわんけどね。

 GM:じゃわかるけど、電波がものすごく不安定。
    通話できんほどじゃないけど。
    で、武装警備員も到着して、
     ビル内で銃撃戦が始まってしまうわけだね。
天方院:警察がくるまでになんとかせんと(笑)
 黒井:いや、そのへんは手打ってるやろ。
    しかし事態はPCEビルだけでは収まらなかったのである。


4− AD1999/12/24 NAMBA IN OSAKA

GM:一方そのころ、街に出てる人。
    急にな、街の電気が消え始める。
日向:彼女に電話をしておこう。
 
    何故、電話・・・

GM:じゃ、「電源を切っているか、通話ができない地域に・・・」
    とかいってる。
日向:じゃ、留守電を入れておこう。
GM:はいはいご自由に。で、電気が消えていく。
北本:停電か?まぁ仕方ないだろ。
GM:でもな、コンピュータだけは動いてる。
一同:・・・ふ〜ん・・・・・・(反応が冷たい)
GM:地下鉄とかも電気やよなぁ。それも止まる。
天方院:どれぐらいの規模?
GM:大阪全区。
天方院:大阪府?
GM:いや、大阪市。大阪市全域が大規模な停電になってる。
    でもコンピュータだけは動いてるねん。
天方院:自家発電あるやろ。
GM:自家発電?止まった(断言)
天方院:い!?
GM:で、コンピュータのディスプレイには
    「AWAKEN AWAKEN AWAKEN・・・」
    と表示されている。
    当然周囲は大パニックになってる。
 日向:とりあえず、眺めるだけは眺めとくわ。
    何故、眺めるだけ?・・・
 黒井:信号機とかは?
 GM:もちろん消えてしもてるよ。だから事故とかも多発してるかもしれん。
    かなり危険な状態やね。
 鬼島:デパートの中とかも真っ暗になるんやろ。懐中電灯とかは?
 GM:電池のは流石に大丈夫。
天方院:ほんじゃ非常灯とかは大丈夫やねんな。

    おぉ、さすがは現役警備員。よくご存知で。

 鬼島:それじゃ、そこに人が殺到するやろなぁ。
 GM:うん、やっぱり大パニック。
 鬼島:とりあえず、パチンコをしてなくてよかった。
 北本:(笑)大当たり中やった?おいおい、どうしてくれんだよ!とか(笑)
 GM:(笑)パチンコ屋にはそういう光景が・・・
 日向:ほんじゃ、救急車とかが走り回ってるんちゃうん?
 GM:それはまだ。というか電話も繋がらんし。
天方院:オリジナル回線も繋がらん?
 北本:なんやねん、オリジナル回線って(笑)
天方院:NTT介さへんねん。非合法やから(笑)
 北本:どんな仕組みじゃ、それ?
 GM:・・・まぁそれは繋がることにしておこう。

    ここで天方院までもが身動きとれなくなったら、話進みそうにないしね。


5− AD1999/12/24 AROUND THE OSAKA 

天方院:ほんじゃビルの外に出よう。
 GM:もう外は大パニック。
天方院:あ〜、クルマとか動かんのちゃうん?
 GM:ほとんどな。
天方院:ん〜、ほんじゃどうしよ?歩道爆走しよか(笑)
 鬼島:何で爆走すんの(笑)
天方院:いや車で。一番空いてるとこやろうから。

    日本の歩道をベンツで爆走かい!

 鬼島:とりあえず、何人はねるん?
天方院:いや、人ははねへんけどさ(笑)
 鬼島:いや、たぶん人で溢れかえってるで。
 日向:とりあえず家に戻ろう。
 GM:電車も止まってしもてるで。
天方院:こういうときバイクが一番便利やな。
 GM:じゃあ、みんなの行動を聞いておこう。
    北本→家に帰る
    日向→彼女の家に寄る
    天方院→本社に戻る
    黒井→そのへんをブラブラしている
 北本:停電してる街をか?
 黒井:うん、この状況を楽しんでいる。
 鬼島:えらい退廃的なヤツやなぁ。
    鬼島→黒井と同じ。遊んでいる。
 GM:じゃ、大阪市外に住んでる人・・・
    北本だけだね(←堺に住んでるという設定)。
    もうそろそろ大和川を越えようかというあたりかな。
    目の前で橋が爆発した。
 北本:え〜、なんじゃそりゃ(笑)
 GM:何台かの車が巻き込まれて、大和川に飲み込まれていく。
     で、見てると他の橋も連続して爆発していく。
 北本:南海とかJRも?
 GM:うん、で、天方院のほうは梅田やからわかるけど・・・
天方院:あぁ、淀川のほうもか。
     えらい大掛かりなテロやな。そんな話は聞いてないぞ(笑)

    聞いてるわけないだろ!

 GM:まぁ、そんな状況なわけだ。一人づつ処理していこう。
    目の前で橋が爆発した北本は?
 北本:しょうがないので大学の研究室に戻る。
 GM:OK、で、天方院は本社に戻る途中に爆発音を聞く、と。
    お次は日向。帝塚山の彼女の家に行くんだね。
 日向:うん。
 GM:停電中なので、信号機も当然機能していない。
 日向:うん、頑張って行く。
  GM:キミが認識できるのは大規模停電が起こったってことぐらいかなぁ。
    でもパソコンとかは動いてる。
 日向:そこにアワケンアワケンって出てるわけやね。
 鬼島:アウェイクンやって(笑)
 北本:いや、彼はスポーツ推薦で大学に入ったから(笑)
 鬼島:ローマ字読みしかでけへんとか(笑)
 黒井:失礼なハナシやなぁ。
 日向:英語技能持ってるって(笑)
 鬼島:じゃあドリブルしながら歩く彼とすれ違うわけやね。
 一同:(爆笑)

    まだ引っ張るか、このネタ?

 GM:とりあえず、彼女の家についたけど。
 日向:(インターホンを押すジェスチャー)
 GM:・・・・・・・
 一同:(笑)
 日向:だって、ここまで停電って知らんねんもん。じゃあドンドンと扉を叩く。
 GM:じゃあのんびりした返事が返ってくる。
 日向:のんびり?
 GM:うんメイドさん。
 鬼島:メイドさん!?
 日向:ほんじゃ聞いてみるけど、「お嬢さんは?」
 GM:「お嬢さま帰ってきてないんですよぉ」とか。
 日向:ありゃ?
 GM:「そういえば、今停電してるみたいですけどどうしたんでしょうねぇ」
   ってのんびりした声で言ってる。
 鬼島:(ボソッと)こいつ犯人やな。

    鬼島よ。さりげなく何言うか!

 日向:う〜ん、それじゃ
   「帰ってきたら僕の携帯に電話するよう言ってください」
    と言っておこう。
 鬼島:携帯もあかんけどね。
 日向:だってわからへんねんもん。
 GM:さて、停電発生より一時間。復旧する様子は全くない。
 日向:家に向かって歩いている。
 GM:家はどのへんにする?
 北本:西成とか(笑)
 鬼島:西成ってどういうトコ?
 GM:う〜ん、道端でよく人が寝てるトコ

    我ながら、すげぇ偏見である

 鬼島:じゃあこいつの家はそのへんにしよう(笑)
    「道端で寝るのは好きじゃないんだがな」とか(笑)
 日向:じゃ、長居公園の近所にしよう(笑)
 GM:それウチやんけ(笑)
    じゃ、北本は大学に着いた。
 北本:じゃ、研究室に戻って情報集め。
 GM:どうやって?
 北本:コンピュータは動いてるんやろ。
 GM:うん、動いてるけど、動作不能。
    10日前の現象と全く一緒。
 北本:しょうがないので、私の脳みそから
    似たような事件がないか探ってみよう。
 鬼島:記憶力2LVあるから(GMに)訊くだけでいいはずやけど。
 GM:ないな。
 北本:今までにないタイプの事件(笑)
 GM:別にクトゥルフとか関係ないしなぁ。
 北本:1923年ミズリー州で起きた事件とか(笑)
 黒井:なんでそんな「Xファイル」っぽいねん(笑)
 
    黒井のプレイヤーはXファイル好き。ツッコミが速い。

 GM:そこの2人(鬼島&黒井)はどうすんの?まだ街をブラブラしとく?
 鬼島:ブラブラすんのも飽きてきたから・・・事件のモトを探ってみよう。
 GM:さらっとデカイこと言うなぁ(笑)どうやって?
 鬼島:どうしようかなぁ・・・適当に。
 黒井:それってブラブラするんと変わらんやん(笑)
 GM:えっと、そしたらそっちの・・・名前なんやったっけ?
 黒井:ん?黒井ミサキ。
 GM:つばさ君とみさき君やね(笑) 
    黒井はどうしてんの?
 黒井:ん〜、友達とブラブラしてる。
 GM:友達(笑)ほんじゃその友達は「どうするんだよ、オイ」とか
     言ってるけど。
 黒井:「もうちょっと待ってみようゼ」と言っておこう。
 北本:何を待つねん(笑)

    この友達もいい迷惑である。

 GM:天方院は会社に着きました。やっぱり会社の電気は落ちていて、
    コンピュータはAWAKEN状態、と。
天方院:う〜ん、どうしようかな・・・とりあえずヘリを用意させる。
    それと犯罪者リストから該当しそうな人物を探させる。
 北本:そんなんあるんかい(笑)
天方院:うん、主な犯罪者はファイリングされてるハズや。
 GM:でもそんなん、いつまでもかかるで。
天方院:いつまでも探させる、見つかるまで(笑)
 鬼島:ファイルが積まれていくだけやと思うけどなぁ。
 GM:うん、怪しい容疑者のファイルがどんどん積まれていく。
天方院:ヘリは用意できた?
 GM:それは準備完了。
天方院:じゃ、上空から大阪の様子を見てみよう。
 北本:「よく燃えておるわ」とか(笑)
 GM:淀川と大和川からはもうもうと煙が上がってるね。
天方院:上空からみたら、大阪市が隔離されてるのがわかるわけやな。

    さすが、GMの狙いをよくわかってらっしゃる。

 鬼島:忘れてた。じゃ、ワシもそろそろ飛ぼう。
天方院:空から何か見える?
 GM:そやなぁ・・・PCEからもくもくと煙が立ち昇ってる。
天方院:あら〜(笑)他に何か見えん?
 GM:知力チェック。鋭敏視覚OKで。
天方院:(コロコロ)もう一個ダイスが要るな(笑)
 GM:6・6・6ね。でもこんなとこでファンブルしても何もないしなぁ。
    何もめぼしいものはなかったってことで。
 北本:大学を出て東大阪から南に向かう。
 GM:うん?東大阪には行けるけど、南への橋はない。
 北本:全部落ちてるんかいな。奈良まで行ったらどうやねんやろ?
 GM:奈良まで行ったら大丈夫やと思うけど。

    ここで奈良方面に向かったら、正体不明の敵が
    出てくるハズだったんだけど・・・

天方院:警察とかの動きは?
 GM:あぁ、警察も出動して交通整理(笑)とかしてる。
    警察も事件を把握してないからね。効果的な行動はとれてない。
天方院:部下はどうなったん?PCEに応援に行った連中。
 GM:連絡ナシ。
    で、事件発生より1時間半。
    突然パソコンのモニターにじ〜さんの顔が現れる。
    「大阪の諸君、ごきげんよう」とか言って。
    天方院はその顔に見覚えがあるな。
天方院:うん?
 GM:お亡くなりになったはずの神無月博士だ。
    みんなはわからんけど、大阪中のコンピュータでこの映像が流れてる。

    神無月博士は語る。
    彼の目指す理想の社会、コンピュータによって高度に管理された社会。
    人間の感情やしがらみによって捻じ曲げられることない、
    真にシステマティックな社会。
    そのテストベッドに大阪が選ばれたのだ。
    だがその社会は、人間をモノとして管理するものであった。
    合理主義の行きつく先。それが大阪に現出しようとしている。
    
    神無月博士の口から流れ出す計画・・・
    人口管理、食物を含む消費管理、厳密なスケジュール管理・・・・・・
    人々の生活を根底から変革するその計画に、人々は恐怖する。
    世紀末を迎えた大阪の運命は?
GURPS∽(インフィニティ)リプレイ 《文明に閉ざされし街》 エピソード2:赤い眼の兵士たち に続く・・・

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