0− INTERMISSION
前半(エピソード1&2)より現実時間で1週間後の1998年9月26日。
再びメンバーが集結した。
今(1999年11月現在)では考えられないスケジュールである。
このころは比較的仕事の融通が利いた、良い時期ではあったが
メインでGMをしていた私にとっては
割と地獄の日々だったことは言うまでもない(笑)
もっとも、週3〜4回TRPGをしていた大学生の頃と比べたら
マシではあるが。
日向:とりあえず一つだけ。技能が少し増えたから。
鬼島:何増えたん?
日向:マンガ技能。
GM:それはいいけど、結局格闘はどうなったん?強くなったん?
日向:う〜ん・・・全然(笑)
何で「達人の指導」取って「強打」「砕打」「強靭精神」だけやねん(笑)
もっとハデなのでも他の連中について行けるかわからんというのに・・・
一同:なんでやねん(笑)
鬼島:それはいいとして、今までの会話って全くムダやから
消したほうがいいんとちゃうん?
GM:大丈夫やろ、2時間半(分のテープが)あるから大丈夫やろ。
北本:えぇからがよ始めんかい。
GM:へいへい。
今思えば、ここでもう少し日向を強化しておくべきだったかもしれない。
ますます状況が激化する後半において、
主人公(笑)たる日向があのままでは
影が薄くなる一方なのは容易に予測できた。
しかしメンバーが集結したのが、開始予定時刻の1時間後(笑)
あまりにも時間がなさすぎたのだ。
・・・というか日向よ。待ってる間にキャラ強化しとけよ(笑)
1− AD1999/12/25 AROUND THE OSAKA SECOND
GM:じゃ、始めるよん。前回までのあらすじ・・・ってみんな覚えてるよな。
大阪がヤバイってことや。
日向:えらい簡単やな(笑)
GM:そして不安に覆われた夜が過ぎ、12月25日だ。天気、雨!
北本:そしたら・・・昨日の七面鳥の残りを・・・
日向:それはいいって(笑)
北本:こんな日は家でおとなしくしとくのが一番。
昨日は忙しかったしね。
・・・何でそうマスターを困らせようとする?
GM:というわけで、今現在、居る場所を述べよ。
日向:自宅やけど・・・
GM:大阪市内ってハナシがあったぞ。
北本:自宅で後期試験の問題でも作ってる。
GM:北本は堺やったっけ?堺はコンピュータとかも正常に動いてる。
ちゃんと人間の活動ができるわ。
黒井:人間の活動(笑)
GM:ほんじゃ神代さんは・・・
神代:とりあえず自宅に戻って医療カバンを取りに行って・・・
GM:自宅ってどこやったっけ?
神代:大阪市内ってことにしとこう。
鬼島:あれ?西成って誰か言ってなかったっけ?
帝塚山に近いからってことで・・・
日向:オレは言ってへんぞ。
神代:西成でもいいねんけどな。安いし。
GM:ちょっと路上で寝てる人とか多いけどな。
偏見極まりない発言である・・・って、言ってるの私やん(笑)
北本:インドに比べりゃマシやん。
一同:(笑)
天方院:比べるなっちゅうねん(笑)
GM:えぇと、自宅に戻ってどうするん?
神代:カバン取りに行ってまた出かける。忙しそうやし。
GM:なるほどね。社長は?
天方院:あぁ、家帰らしてくれそうにないしな。
GM:ちなみにピースエンタープライズの大阪本社も
(電気が)落ちてるからね。
天方院:あかんのか?じゃ、あの社長室の風呂も使われへんのか?
GM:(「あの」って何だ?)使われへんねぇ。
北本:大理石とか使ってるんやろな。
GM:金の蛇口とか。ま、それはそれとして、社長はどうしよう?
天方院:どうしようかな?他の社員は出てきてるん?
GM:というか帰ってない(笑)
天方院:せっかくの土曜日やのに・・・って感じやな。
GM:それどころじゃないけどな(笑)
鬼島:今大阪はどうなってるん?
GM:まず大阪全体は停電状態。
で、そのせいか水道・ガスともに止まってる。
鬼島:みんな避難とかしてへんの?
GM:どうやろなぁ。
大和川・淀川の橋が落ちてるから大規模な避難はでけへんやろね。
天方院:それやったら緊急会議やってるわ。
緊急用のディーゼル発電とかは?
GM:ディーゼルやったら動いてるやろね。ただ長くは保たへんよ。
今日、明日ぐらいが限度ってことにしとこう。
それに暖房なんて無理やで。
鬼島:それってむっちゃヤバイんちゃうん?
GM:ヤバイねんって!冬やし。
天方院:あ!アレはいけるやろ、石油ストーブ(笑)
GM:うん、アレやったらOK。でも灯油とかは問題やで。
電気ないから、ガソリンスタンドから石油出されへんし。
鬼島:車もヤバイねんな。
北本:チャリが一番良さそうやな。川端(GM)は大活躍(笑)
私は普段からチャリで走り回っているので、
ウチから半径1時間圏内はチャリで移動できる。
北は梅田周辺までで、南は富田林。西は南港、東は八尾市街と
結構動けるものである。
鬼島:街はどうなってるんやろ?いまいち想像でけへんねんけど。
GM:人通りはほとんど無いやろね。電車も止まってるし。
警官が出張ってるぐらいかね。
鬼島:そしたら街の治安って悪くなってるんとちゃう?
モノを奪い合ってるとか。
GM:家の蓄えがなくなったらそうなるやろね。まだ昨日の今日やし。
日向:その前に大阪市から出るんとちゃう?
鬼島:今救助とかを待ってる状態なんやろな。
GM:あ、わかってると思うけど、コンピュータは動いてるからね、
あいかわらず。
神代:謎やね。
鬼島:インターネットしてないのもみんなやったっけ?
GM:そやで。
鬼島:コンセント抜いてもアカンねんな。
GM:いや、コンセント抜いたら止まる。
あのデカいコンピュータは別やったけどね。
日向:でもコンピュータ以外の(家電)には電気は行かない、と。
GM:で、ミサキくん。キミは今どこに住んでて何をしているのかな?
黒井:そういえば、こないだは決めてへんかったなぁ。
街をブラブラしてただけやったし。
・・・黒井はしょっぱなにクリティカルを振って(←このへんが
GMにも謎だったりする)
日本橋に住んでいるハズである。
忘れるなよ、黒井!いや、私も忘れていたが(笑)
黒井:じゃあ市内のマンションに住んでるってことで。
GM:家族はどうしてるん?
黒井:一人暮らししてる。両親は海外でしてることにしとこう。
北本:ありがちやな。
そうか?
GM:じゃ結局、大阪市外におるのは北本教授だけやね。
ほんじゃ北本教授。多分テレビは点いてると思う。
北本:何時ぐらい?
GM:8〜9時ぐらい。
北本:早いなぁ。もうちょっとゆくっり寝ようよ。
GM:じゃ昼ぐらいまで寝といてくれ。大阪市内で何か行動する人はいる?
黒井:街をブラブラしている。
GM:またかい(笑)
鬼島:街をブラブラしている。
GM:(こいつら・・・)
日向:どうしようかなぁ・・・どう行動したらいいか見当がつかん。
GM:じゃ今10時ごろにしよう。
北本:あ、それぐらいなら起きる。
トースト2枚と卵半分と紅茶を飲みながら、
「昨日は疲れたなぁ」とテレビを点けよう。
GM:テレビでは当然のように大阪の状況が中継されている。
日本政府が調査のため、自衛隊の派遣を決定するとかいうニュースが
流れているね。
北本:じゃCNNを見てみよう。
GM:うん、じゃあ昨日の神無月博士の宣言を受けて、
「現在の技術力でコンピュータ支配は可能か?」
とかいう論議が交わされてる。
北本:アメリカの見解はどうなんやろ?
GM:公式発表はまだやろね。
天方院:と、大統領の不倫疑惑(笑)
GM:来年には片付いてるやろ(笑)
片付いた、というかうやむやになったなぁ。
このリプレイの掲載がいかに遅いか痛感させられて、
ちと気まずい(笑)
天方院:そや、東京本社とアメリカ本社に連絡を取る。
GM:連絡なぁ・・・電話は大阪からは繋がらへんで。
天方院:衛星やったらいけるやろ。
GM:うん、それやったらOK。
天方院:対策を検討してもらおう。
GM:方針はキミが決めてね。代表者なんやし。
北本:ネットワーク関連で情報を得るためにメールを出そう。
GM:OK。それと日向くん、キミのとこに幼馴染みの女の子が来る。
鬼島:あれ?幼馴染みの女の子はカプセルの中で・・・
GM:あれは幼馴染みじゃなくて恋人や。
日向:え?てことは地方から出てきたんか?
黒井:水をいっぱい背負って持ってきてんな(笑)
天方院:神戸かい!(笑)
日向:背中に何て?
神代:(ボソリと)どうやって渡ってきたんやろか・・・
一同:(しばらく沈黙の後、爆笑)
鬼島:背泳ぎ50kmとか(笑)
GM:あの〜、いちおう彼(日向)と一緒に大阪に出てきてん。
大阪に住んでるんやけど。
天方院:なんや、住んでるんかいな(笑)
鬼島:スゴイ幼馴染みや、さすがやなぁとか思ってたのに(笑)
GM:で、料理を作って持ってきてくれてる。
日向:そりゃありがたい。喜んで食べるわ、肉以外やったら。
GM:そのへんは彼女もわかってるから大丈夫。
この時、日向以外のプレイヤーが幼馴染みの女の子像を作り始める。
テープからは判別不能だったが、
確かものすごい武道家で日向の行くところなら
何処であろうとどんな状況であろうと気配もなく出現することができる!
とかそんなキャラになっていたように記憶している。
いつものことだがプレイヤーだけで
盛り上がらないでほしいものである。
GM:また暴走しとるな(笑)
日向:だいたい何でみんな幼馴染みが来たことわかってるねん(笑)
鬼島:いやぁ、もうワラワラと集まってくるねんって(笑)
黒井:写真に撮ったらスゴイことになるやろな。
だから妖怪は写真に映らんって。
鬼島:まぁ、「アイツらがおったらそういうこと言うんやろな」とか
思ったってことで(笑)
日向:思うかい!大体まだ正体知らんねんし。
GM:まだ特殊部隊の方々やと思ってるからねぇ。
天方院:自己防衛機能が働いてるんやな(笑)
北本:「コワい考えになってしまった」ってヤツか?
アイデアロール失敗やな(笑)
GM:で、キミの嫌いな肉を避けて料理を作って来てる。
普段は元気な彼女が不安気な表情を浮かべている。
「これからどうなっちゃうんだろう・・・」とかね。
さぁ、ここで男として何か言うことはないか?(笑)
日向:さぁ?
一同:だぁぁ(爆笑)
GM:ヒュルルルン(←好感度が下がった風)って感じだね。
で、彼女は
「百合ちゃんのところに行ってあげなくていいの?」と言うよ。
北本:うわ、そこまで知られてるん?
GM:うん、彼女と百合ちゃんは友達やし。
北本:なんてヤな関係や(笑)
GM:いや、三角関係とまでは行ってないんやけどね。
天方院:日向のウデ次第で、これからそうなっていくわけやな。
鬼島:ちょっと甘い態度見せたらコロッと行きそうやしな。
GM:で「行かないの?」と言ってるけど?
鬼島:「貴様の知ることではない」(笑)
一同:(爆笑)
鬼島:「用が無いならとっとと帰れ」とか(笑)
GM:時々そんな選択肢あるけどな(笑)
日向:じゃ事情を説明するわ。
で、会社の特殊部隊の人が調査してて、見つかったら連絡くれる
ハズ・・・やよね。
GM:じゃ、彼女はキミの胸倉に掴みかかる。
「百合ちゃんが心配じゃないの?他人任せにしてていいの!?」と
叫んでるよ。
ちなみに、
胸倉に掴みかかった時点で日向以外のプレイヤーの間で、
幼馴染みの彼女(全然名前が出てこないが
三波あずさという名前である)
は戦闘モードに突入している。
「北○の拳」っぽい技とかがプレイヤーの間に飛び交う。
たのむからGMのハナシを無視して
勝手に世界を創りあげないで頂きたい(笑)
日向:昨日そのビルに潜入しても手がかりはなかったわけやし、
他に手がかりらしいものもないし・・・
GM:なんてことが展開されているわけやね。
天方院:よかったよかった(笑)(←何がだ)
鬼島:で、結局彼の返事はどうやったん?
GM:どうしたらいいかわからんってことらしい。
鬼島:戸惑ってるだけやね。
GM:でも彼女の方も言いようがないからね。この状況下やし
日向:どうせいちゅうねん。
鬼島:いいな。「どうしろって言うんだ!」って感じやね。
GM:「それは・・・」って感じで、膠着状態やね。
じゃ、場面は変わって神代医師。
神代:ほい。
GM:キミは怪我人とかを診てまわるわけやね。
でも今のところすごい大怪我をしたって人はいないぞ。
せいぜい慌てて階段から落ちたとかいう程度やねんけど。
神代:そういうのを診てまわるんやんか。
GM:電気が無いから効果的な治療はでけへんけどな。
骨折してたら添え木を当てるとかしかでけへんで。
神代:どこにおってもそんなモンやけどな。
天方院:病人来たら大変やろな。事故も多いやろうし。
神代:来られへん人もおるやろうし、
それやったらまわる方がいいんやろなぁと思うし。
GM:じゃ、キミは患者を診てまわってるってことで。
神代:暗くなるまでまわっとくわ。
GM:ん、じゃ社長(←天方院のこと)
アメリカのほうもやね、
何とかコンピュータに侵入しようとしてるんやけど、
かなりガードが固いらしい。
天方院:何かおらんのかいな!特別対策班とか
GM:今、設置してるとは思うけどな。
天方院:違うやん。こんな時のためにおるエキスパートとか。
北本:普段は昼行灯やねんな(笑)
GM:あぁ、「ヒマな部署」やね(笑)
たしかにああいったエキスパートな部署って、
普段何やってるんだろうね?
特殊部隊とかなら訓練してるんだろうけど、頭脳系はなぁ・・・
やっぱり勉強か?
GM:で、社長としては、どう行動する?
天方院:う〜ん、コンピュータは全然扱われへんからなぁ。
あのコンピュータの会社は潰れてんなぁ。
GM:ピース=コンピュータはビルごと潰れたなぁ。
天方院:これはテロになるわけやな。
GM:うん、手口からしてね。方法はかなりヘンやけど。
天方院:う〜む・・・
GM:ま、考えといて。次、ゲンさん(←鬼島のこと)
鬼島:どうしようかなぁ。
GM:なんか「電気店に行って(液晶)テレビをゲットする」って
案もあったけど(笑)
鬼島:うん。入手して見てみる。
GM:電池入れたら映るけどな。
鬼島:映るんか。じゃそれはポケットに入れておく。
あと、トランシーバーを入手する。
GM:たぶん入手できるけど片方誰かに渡さんと効果がないぞ。
鬼島:・・・ということに気づいて置いていく。
一同:(爆笑)
このとき鬼島のプレイヤー(無精者)はマジでボケている。
まぁ、他のPCに渡せばいいんだけどさぁ・・・
鬼島:まぁ、そんな戯れはおいといて(笑)繁華街に行って、
そこに住み込みで働いてる女の子を慰めに行くわ。
GM:なんじゃそりゃ?
鬼島:繁華街に行くってことやん。
GM:繁華街なぁ・・・頑張って店やろうとしてるトコもあるけど・・・
鬼島:しょうがないからカネを落としていってやるわ。(←何様?)
北本:食料品でも買いだめしといたらいいんとちゃう?
鬼島:あ、そうや。おなかが減る!
人肉でもいいんやけどね(笑)
黒井:妖怪だけに(笑)
鬼島:そういう倫理観は無さそうやからなぁ。鬼やし。
黒井:今やったらそのヘンに新鮮な死体が転がってるかも知らんし。
またそっちの方向に行くし(笑)
大体、鬼島は人間に対して「友好」な妖怪でしょうが!
GM:ミサキくん(←黒井のこと)の行動は?
黒井:そやなぁ・・・まぁ、街の様子を伺って歩く・・・ってとこかなぁ。
GM:まだ1日目やからなぁ。街はまだ静かや。
黒井:「オラァ」とか言って、襲い掛かってくるヤツとかはおらんねんな。
GM:おらんおらん(笑)
ほんじゃ行動はこんなところか。これで25日の午前中は終わりや。
日向:あ、オレは昨日のガレキ跡(←それ言うならビル跡)にいくわ。
GM:むっちゃ遠いで、梅田やし。
日向:オレ、バイク持ってる。
天方院:歩道を疾走していくんやろなぁ。
2− AD1999/12/25 OCCUPY THE OSAKA
GM:で、昼すぎごろ。
テレビを見てる人はわかるけど、自衛隊が配備を完了して
淀川と大和川の渡河を開始するぞ。
日向:え?淀川が何て?
GM:(聞けよ)淀川とかに橋を架けて渡ってくるの。
北本:どんな橋?浮き橋か?
GM:そういう車輌があるはずやから、それ使ってやね。
で、当然それをテレビ中継とかしてるわけや。
そしたら作業してる自衛隊員が何者かに「ガガガガガ・・・」と撃たれる。
テレビ中継してる前で。
天方院:な、何て?
GM:襲ってるのは例の黒づくめの兵士たちやね。
リポーターが「じっ自衛隊員が何者かに襲撃されていますっ!」とか
半狂乱に叫んでいる。
鬼島:自衛隊は反撃せぇへんの?
天方院:いや、災害救助の連中は武器なんか持ってへんやろ。
GM:持ってても許可が無かったら発砲でけへんしな。
よく見るとゴムボートとかで渡ろうとしている一般市民も撃たれてる。
こうやって見ると、結構数いるみたいやね。
天方院:あの幼馴染み、どうやって渡ってきてん(笑)
一同:(爆笑)
黒井:シュッ!シュッ!と泳ぎながら避けてきたとか(笑)
だぁぁ、だから!もともと市内に住んでるんだってば!
北本:大阪湾から船やったらあかんのか?
GM:大阪湾にそいつらが配備されてなければね。
自衛隊は渡河を諦めたみたいや。部隊が後退していくわ。
鬼島:ま、しょうがないね。
GM:と、自衛隊が撃退されたところで、午後の行動をしよう。
日向はビル跡に着いたで。
日向:え〜と、とりあえず・・・(PCたちを見回す)。
GM:あいかわらずバラバラやな、こいつら(笑)
一同:だぁって、集まりようがないやん!
あ〜はいはい、私の設定がまずかったんですよ!
日向:とりあえず調べてみるけど・・・何もないよなぁ。
GM:何もないねぇ。
鬼島:じゃ、そこに通りがかろう。
GM:む、日向のそばを昨日のゴツい男が通りがかったぞ。
日向:「こんにちわ、特殊部隊の人」
北本:そんな挨拶するんかいな(笑)
鬼島:「バレたか」(笑)
一同:(笑)
日向:「あれから何かわかりましたか?」と訊こう。
鬼島:「わからん」
黒井:えらいぶっきらぼうやな(笑)
鬼島:「いやぁわかんないですよ、ホント」とか言われへんからなぁ。
日向:「とりあえず、あなたたちの本部はどこでしょう?」と訊く。
鬼島:「知らん」
一同:(爆笑)
普段はあんまり相性の良くない無精者と相崎だが・・・
たまに天然ぶりを発揮しまくってくれる(笑)いいコンビである。
黒井:もうちょっとからんでいけよ(笑)
鬼島:「ちょっと教えることはできんなぁ」と言っておこう(笑)
GM:そら言えんわな。知らんねやし(笑)
大体そんなものも存在してへんし。
日向:「いや、連絡先がないと連絡のとりようがないんですけど・・・」
鬼島:「うん、連絡できんなぁ」
日向:「だから連絡先を教えてほしいんですけど」
鬼島:「それを教えることはできんなぁ。いやぁ残念だ」(笑)
日向:どうしよっかな♪(←歌ってる)
鬼島:教えてくれ(笑)
いい加減なんとかしろよ、おい。
日向:しょうがないからガレキを調べるけど・・・何もないよなぁ。
GM:まぁ、ガレキしか見つからんね。
時々、手とか見つかるかも知らんけど。
鬼島:「じゃあ、あいつのとこに行こう」って言う。
天方院:で、上から「バラバラバラ・・・」とヘリが飛んでくると(笑)
一同:(笑)
天方院:(笑)ヘリから縄ばしごが下りてきて・・・
黒井:なんで縄ばしごやねん!
天方院:「西部警察」みたいに(笑)
黒井:なんでそんなに古いねん!せめて「あぶない刑事」ぐらい言えよ(笑)
GM:まぁ、そんな光景が展開されたってことで(笑)
日向:「で、何かわかりましたか?」
天方院:「今はそれどころではない」(笑)
あのビルの地下は完全に埋まってるねんな。
GM:そやね。人間の手だけで掘り出すのは無理やろうね。
鬼島:隣のビルの地下から掘るってのは?
GM:梅田やから地下のあるビルは結構あるで。
鬼島:提案するわ。「黒井と神代を呼べばいい」あ、一応北本も(笑)
天方院:(笑)「あぁ、そうだな。あいつらにも協力してもらうか」
鬼島:「我々の能力は探索向きではないからな」(笑)
GM:そやな。鬼と格闘サッカー少年と・・・
北本:格闘サッカー少年(笑)
黒井:「らんま1/2」みたいやな(笑)殺人ドリブルとか(笑)
当然の如く、ここから格闘サッカーへと話が逸れていく。
人間核弾頭だのアトミックシュートとかいう単語がゴロゴロと・・・
GM:というわけで、調査向きじゃないわけやね。
天方院:そう、だから仕方がない(笑)
日向:でもオレは積極的に調査に参加するで。
北本:彼女のことがあるからな。
鬼島:「女のことになると、男はすぐに熱くなるんだぜ」
天方院:何言うてるねん(笑)
GM:呼ぶ?呼ぶんなら居所はつかめるけど。
黒井:何!?つかめるのか?
鬼島:いや、つかまれてるねんって!
日向:発信機とりつけられてるのか?
GM:では、キミの前にまた黒服の男が(笑)
黒井:だぁ、またか(笑)
天方院:車使われへんのが惜しいなぁ(笑)
3台ぐらいで取り囲んでババッと・・・
GM:まぁ、そんなことらしいわ(笑)神代は?
神代:夜までは拒否するわ。患者もおるし。
GM:なるほど。じゃ連れてこられたもは黒井だけだ。
北本教授はいいん?
天方院:あ、迎えに行くで。
黒井:こっちは普通の迎えやねんな・・・
北本:嫁さんに「じゃ行ってくるよ。帰りは遅くなりそうだから
鍵をかけて寝るようにね」とか言って出てこよう。
天方院:えらいアットホームやな。
GM:というわけで教授も来た。
神代:夜になったらこちらから出向くわ。
GM:そしたら各々が得た情報を交換したということで。
北本:報道関係のヘリは飛んでるん?撃ち落されてないん?
GM:それはまだみたいやね。
黒井:で、どうなったら「負け」なんやったっけ?
GM:何やねん、「負け」って(笑)あぁ、1週間後に何か始まるってことか?
黒井:そう、それそれ
GM:1週間後の1月1日からコンピュータの管理が始まるらしいね。
神無月博士曰く。
北本:なんで神無月やのに1月なん?
GM:神のいない月ってのが何となく悪役っぽかったから(笑)
鬼島:出雲に集まって宴会する月やのに(笑)
GM:師走博士とかイヤやろ(笑)
一同:(爆笑)
きっと忙しい博士なんだろうなぁ、師走博士・・・
北本:飛行機とかもあかんねんな。
GM:あかんな。というか伊丹空港は淀川より北やし、
関西国際空港ははるか南やし。
北本:八尾空港は?
GM:そこはあかんけど・・・小さいしなぁ。
そう考えていくと、大阪市内ってヤバい施設ってそんなにないからなぁ。
黒井:面白ないなぁ。
天方院:面白ないって・・・(笑)
鬼島:それはそうと、せっかく来てもらったんやから
調べてもらったらいいんとちゃう?
黒井:調べるって、何を?
鬼島:・・・何か調べろ(笑)
黒井:呼んどいて何か調べろって何やねん!(笑)
天方院:あぁ、思い出した。地下のことや。
何で呼んだんかなぁ?とずっと考えとってん。
部下に見取り図を持ってこさせる。
GM:ふむ
天方院:ここの地下には何があるん?
GM:え?駐車場とか・・・例のコンピュータやで。
天方院:その地下には?配管とか下水道とかは通ってないん?
GM:見取り図を見る限りは通ってへんなぁ。
天方院:地下鉄とかも?
GM:うん。と言うか、ここの地下を避けるようにして作られてるなぁ。
天方院:ここに昔何かあったとか?
日向:それって「歴史」?
GM:う〜ん、「地域知識」になるんとちゃうかなぁ。「地域知識−梅田」
鬼島:梅田でなんか持ってるかいな!
日向:大阪でなら持ってるで。
北本:日本で持ってる(笑)
GM:う〜ん、「日本」なら−15、「近畿」なら−10、「大阪」なら−5
ってとこかな?
神代:「研究」で調べたらいいやん
神代よ、この場にいない人間が助言しないように(笑)
北本:「研究」やったら持ってるで。図書館とかで調べるか?
天方院:本社に行ったら資料があるはずやで。
鬼島:じゃ本社に行ってみよう。
GM:ほんじゃ「研究」そのままでいいわ。
北本:−16
GM:25レベルもあるんかいな(笑)
そしたらわかるけど、結構前から
ビルの建設予定地となってたみたいやな。
それこそ戦後すぐぐらい。
天方院:この場所にビル建てられたんはどれぐらい?
GM:う〜ん、10年ぐらい前ぐらいじゃないかなぁ。
鬼島:ここが候補地やった理由は何かあるん?
GM:あ〜、そういったのは不明やなぁ。
とりあえず戦後すぐにこの場所が買い取られたってのが
不審ってことかなぁ。
たのむからこれ以上突っ込まんでくれ(泣)考えてないんだからさぁ
日向:鬼島にガレキどけてもらうってのはどうなん?
鬼島:いや、そら他の人間よりは効率ええやろうけど、
そのレベルやからなぁ。
それより黒井や神代の力のほうが役に立つんとちゃう?
テレポートとか透視とか。
神代:透視できるのも限度があるで。
まぁ空白を見つけながら進むぐらいはできそうやけど。
鬼島:魔法使い、何とかしてくれ。
黒井:ん?
鬼島:何かあったよな?「地中歩行」とか・・・
黒井:でもみんなにかけながら進むんは大変じゃないか?
鬼島:う〜ん、それやったら「土を空気」とかやってくれよ。
GM:えらい力押しやなぁ。
CPあるからもうちょっと違う方法で来るもんやと思ってたけど。
天方院:これしか思いつかんねやし。
GM:じゃ、作戦タイムってことで。
実はそろそろ神無月博士のお言葉に行こうかと思ってたんやけどな。
天方院:あ、それ先でもいいで。それ聞いてから動いてもいいし。
GM:じゃ行こう。
突如、神無月博士の宣言がコンピュータから流れ出す。
自衛隊は撃退され、大阪からの脱出が不可能であること。
博士に忠誠を誓えば、人間的な生活は保障されるが、
博士の与える仕事を忠実に行なわなければならない。
忠誠を誓った家庭にはコンピュータが一台設置され、
そこから指示・監視が行われる。
もしこのコンピュータを停止や破壊した場合は、
博士への反逆とみなし強制収容所へと送られる。
返答は明日の夕方まで
GM:ということらしいね。
日向:で、拠点とかは分かるん?
GM:拠点とかはわからないなぁ。窓口とかならわかるけどな、市役所とか。
天方院:そしたらそこに行ってみよう。
GM:うん、そしたらそろそろ人が集まりだしてる。
みんな生活の方が大事といったところかね。
天方院:どんな感じなん?想像ではかなりマヌケやねんけど(笑)
GM:ちゃんと銃持ったサイボーグ兵が見張ってるねんって!
何でサイボーグ兵がならんでコンピュータ配ってるねん(笑)
天方院:市役所としてはどうなん?機能してるん?
GM:いや、市役所としては機能してないね。完全に占拠されてる。
天方院:ほんじゃ役所関係はほぼ全滅やねんな。
GM:市役所はそんな感じかな。
3− AD1999/12/25 UNDER THE ROCKS
神代:そしたらそろそろ自転車でガレキ前まで来る。
GM:ガレキ前って・・・(笑)
鬼島:そしたら結果的に穴掘って潜るってことやね。
計算では5分で掘れることが分かった
神無月博士の宣言を私がしゃべっている間じゅう、黒井と鬼島は
ずっとこの計算をしていた。
それについては特に文句はないが・・・ちゃんと話を聞けよ(笑)
GM:それってみんな入れるん?
鬼島:土を空気にする魔法やからなぁ。
GM:・・・魔法ってスゴイね(笑)
ほんじゃま、トンネル(?)を掘って進むわけやけど、
どうやら地下は無事みたいや。
天方院:え、どれくらいまで?
GM:地下1階も無事やで。
神代:ほんじゃあ「透視」でも見えてたんやん。
GM:ま、そういうことやね。
鬼島:じゃ、中に進入しよう。
GM:OK。そしたら例のコンピュータルームまでは無事に行ける。
コンピュータは相変わらず止まったままやね。
天方院:あ、そしたらサイボーグ兵とか転がってるんとちゃうん?
GM:そやね。
撲殺されたんとか、過電圧になったのとか、
砂になったのとかいろいろとね。
鬼島:撲殺って(笑)
天方院:そしたら過電圧になったのを調べてみよう。
一番原型と留めてそうや(笑)
またもサイボーグ兵を調べだすPCたち。
あんたら、前回調べたでしょうが!
新しくわかったことと言えば、部品は中東製のものが多いということ。
そして数多くあるブラックボックスの解析には、
専門家たちの手で1ヶ月はかかるということ。
頼むからこれ以上サイボーグ兵については突っ込まないで(泣)
ケルベロス(押井 守監督の映画ね。
間違ってもケロちゃん(←CCさくら)ではない)ぽいのを
出したかっただけなんだからさぁ。
神代:さらに地下があったやろ。調べてみようや。
日向:「来歴探査」で入り口探したら。
鬼島:じゃあ「透視」で見てくれ。
GM:そしたら確かに下に空間があるのは見える。
でもその空間は完全に密閉されてて、
入り口とかは無いか埋められてるのがわかる。
鬼島:ふぅん、出入りする必要が無いねやろなぁ。
GM:で、そこにはアヤしげな機械類が並んでるけど、
機能を停止してだいぶ経ってるみたいやなぁ。
天方院:いっぺん調べてみなわからんな。
GM:下には「粉砕」するなり穴を掘るなりして降りれるけどね。
神代:ほんまは「テレポート」で行って帰ってこれるけど、
ここは人間らしく穴から降りよう。
土を空気に変えて穴を掘ることのどこらへんが人間らしいのか
教えてほしいもんである。
GM:結構広い工場みたいな感じやね。生産ラインみたいなのがある。
天方院:コンピュータ会社の地下に工場があったんかいな!?
鬼島:何が作られてたかはわかる?
GM:推測するにサイボーグ兵やろね。
神代:どんなヤツが動かしてたとかはわかる?
GM:神無月博士が指揮してたのはわかるかな。
他の技師たちはキミには見覚えのない人ばっかりや。
神代:誰か「精神共有」してくれたら、わかるかもしらんねんけどなぁ。
鬼島:キミが「テレパシー」で送れよ!
神代:・・・あぁ、それもそやな(笑)
GM:そしたらみんなの思考に映像が送られてくるけど・・・
社長の記憶にも神無月博士以外の技師は覚えがないなぁ。
ただ、明らかに軍事関連の人の姿があるのはわかる。
天方院:どこの国のかはわかるか?
GM:たぶん・・・ロシアやろね。
天方院:来たぁ・・・
やっぱ、アメリカの敵って言ったらロシアやろ(←うれしそう)
忘れてるかも知れないけど、ピースメーカーはアメリカ系の秘密組織。
天方院はその組織の頭首なのだ。
GM:まぁ、そんな感じやね。
鬼島:神無月博士はどこ行ったかわからんの?
神代:この場所の来歴だけやからなぁ。
GM:うん。さすがにそこまではわからんね。
鬼島:ほんじゃとっとと出よか。
天方院:この地下とかは何もないんか?
鬼島:ここより地下?
神代:一応透視してみよう。
GM:うん、まだある(笑)
天方院:(笑)まだあるんかいな!?
GM:そこはどうやら研究室みたいやね。
鬼島:やった、ここには日記があるに違いない(笑)
天方院:「かゆい」「うまい」とかな(笑)
GM:そんなん全部処分してるって。で、ここには電気イスみたいなのがある。
座って、頭に何かかぶって、「ビビビビ・・・」とかするみたいなの。
鬼島:これってサイコミュ用のじゃないの?
なんかビットを操作できそうだ(笑)
GM:で、神無月博士がモニターに出てたときに、バックにカプセルがあって
その中にこんなんがあったなぁ・・・ってのを日向が思い出す。
日向:他には何もないん?
GM:ないなぁ。書類とかも全部処分されてるし。
神代:「探索」を試みてみよう。
GM:「探索」って、どんなものを探すねん。それを明確にしてくれ。
神代:忘れ物とか廃棄されたものとか・・・
GM:う〜ん・・・そしたらな、回路図みたいなのを見つけた。
失敗作みたいやけどな。
神代:何の回路?
GM:どうする?「来歴探査」してみる?
神代:いや、胸に留めとくだけにしよう。
北本:え?設計図的にみてどんな装置なん?
GM:電力増幅装置みたいやね。
北本:電力?電圧を増幅するんか?電流なんか?
だぁぁ、私は理科系は得意じゃないんだって!
電圧と電流の区別などつくはずがなかろう!(←エバることではない)
GM:ともかく!「電気をパワーアップさせる装置」や(笑)
黒井:なんか小学生の台詞みたいやな(笑)
余計なお世話である。
GM:あぁ、もう!わかったよ!タネあかしになるけど言おう。
何かの物質を加速させて、そのエネルギーで
電力を得るという装置みたいや。
神代:じゃ、増幅とちゃうやん。
GM:うっ・・・そやね、すんまへん。
北本:その装置のデカさはどれくらい?
GM:そやねぇ・・・大阪市全域ぐらいかね。
日向:そんなにデカいん?
GM:それぐらい大きくなってしまうんよ。
鬼島:あぁ、それぐらいデカくないと機能しないってことやね。
北本:未知のエネルギーってことで私の記憶に引っかかることはない?
GM:未知のエネルギーって?
北本:龍脈とか・・・
GM:あぁ、そういった霊的なものではないね。
物質に加速をかけ続けて、その運動エネルギーを
電力に変換するっていう・・・
ガオガイガーに出てきたみたいなヤツ。
鬼島:「粒子加速装置」やったっけ?
GM:それそれ
鬼島:じゃ、それをキャラクター発言にしよう。
「まるでガオガイガーみたいだ!」(笑)
またも、忘れてるかも知れないが、
鬼島はアニメマニアという設定である。
実はプレイ中何度かそういう話は出ているのだが、
あまりにくだらないシチュエーションなので
割愛していたりする。
一同:何やねん、そのガオガイガーって(笑)
鬼島:「何か知らんが、粒子を加速させて・・・」そや!「イゾルデの門」や!
北本:「何でコイツ、そんなことを知っているんだ!?」と思っておこう。
鬼島:「フッ」
北本:何か実際に聞いたことがあるぞ。何やったっけ?
・・・まぁええわ、知ってるかどうか判定してみよう・・・成功。
GM:そしたら、ロシアの方でそんな基礎理論が発表されたことを思い出す。
鬼島:何?基礎理論が発表されてるの?
GM:うん、でも大規模な装置が必要だから
実用化はされてないってことやね。
念のため、これはフィクションなんで・・・
北本:それが大阪に作られたらどうなるん?
GM:さぁ、どうやろね?膨大な電力が発電されることにはなるやろうけどね。
大阪に設置できれば、の話やけど。
で、さすがにこれ以上、下はない。
天方院:そしたら戻るか。
鬼島:そしたら神無月博士はその装置を作ろうとしてるのか?
日向:推論やけどね。
GM:じゃ、外に出たけど、さすがに外はもう暗い。
で、気づくねんけど、淀川方面が青白く光ってるわ。
鬼島:行ってみよう
天方院:淀川やったらすぐやろ。
GM:む、行ったらわかるけど、光ってるのは淀川じゃなくて、
環状線みたいや。
青白い、しかし眩い光を放つ環状線の送電線。
上空から見ると、それは大阪の街に描かれた巨大な円であった。
粒子加速装置。
発生する莫大な電力は神無月博士にとって、何を意味するのか?
そして、PCたちはいかにそれに対抗するのであろうか?
GURPS∽(インフィニティ)リプレイ 《文明に閉ざされし街》
ラストエピソード:炎上、そして・・・
に続く・・・
|