TOP Tabletalk RPG Original System x_f_g2_2
今日のお題 世界地図 〜セクォント編〜
ジェス:今日は西の大陸セクォントよ!

マイク:えらい張り切ってんなぁ。

ジェス:セクォントには、まだ行ったことがないの。早く始めましょ!

マイク:おぅ。西の大陸は水と風の大陸とも言われ、
    大陸の北側には湖や川が多い。
    大陸の南側には砂漠や草原地帯が広がっているのが特徴だ。

ジェス:水が多い所と砂漠?どういうこと?

マイク:あー、セクォントは縦に長い大陸だ。
    で、大陸を南北に分断するモレイド山脈の南北で気候が違うんだ。

ジェス:水はいいけど、砂漠は嫌だな〜。

マイク:砂漠というより荒野に近いがな。
    けど、賢者が言うにはあそこは昔は大森林だったらしい。

ジェス:根拠は?

マイク:歴史学者が言ってたことだから、文献か何かにあったんだろう。
    確か、なんでも妖精や森人が住んでいたらしい。
    妖精ってのは羽の生えた小人のことだそうだ。

ジェス:ふ〜ん。じゃ、次は観光スポットね。

マイク:北側から行くぜ。沢山の河川や湖があり、森や植物が多い。
    といっても、結構寒冷地帯だから、森も針葉樹林だし、
    植物もそんな感じだ。

ジェス:いい所ね。静かで涼しそう。

マイク:まぁな。冬に雪も降るが、吹雪くこともないしな。

ジェス:雪かぁ。

マイク:で、ここには魔術や学術を研究する施設を持つ都市国家が多い。
    その元締めがスフィールドだ。
    世界で最大の都市国家の一つで、別名が水上学術都市だ。
    当然、魔術師ギルドや賢者の学園の規模も最大だ。

ジェス:水上ってことは…

マイク:セクォント最大の湖であるアトーザ湖に浮かんでいる都市だ。
    神々の時代の遺産だそうだ。

ジェス:そんな昔からあるの!?
    神々の時代って、2000年以上も前だよ!

マイク:街の住人がそう言ってるってだけかもな。

ジェス:どうやって浮いているの?

マイク:都市の中心に高さ100m以上の水晶柱が立っていて、
    その魔力だそうだ。

ジェス:なんだか凄いのね。ああ、見てみた〜い!

マイク:あとはこの都市は区画が六角形に区切られてる。
    南北に角がくるようになってて、それぞれの辺の中心から
    中央の水晶柱に向かって大通りがあるんだ。

ジェス:魔術的な感じ?

マイク:うーん、魔術のことはよくわからんからなぁ。
    そんな感じじゃなかったと思うが。
    賢者は神々の時代の都市に見られる古代の様式だと言っていたな。

ジェス:ふ〜ん。

マイク:で、それぞれの角には塔が建っていて、
    北から時計回りに光、地、火、闇、風、水の塔って呼ばれている。

ジェス:天とか冥がないね。

マイク:古代様式だからな。
    天とか冥は新しき神であるティオレストの神々がもたらしたものだ。

ジェス:うんうん、なるほど。で、街の話の続きは?

マイク:おぅ。都市の北側の区画は行政区になっていて、
    その仕事に従事するお偉いさん方が住んでいる
    高級住宅街ともなっている。

ジェス:ふんふん。

マイク:北東の区画は第一次産業区画となっている。
    ここで、野菜や穀物の栽培、酪農が行われている。

ジェス:街中で農業?!酪農!?

マイク:透明な布の結界の中は、魔術で造りだした空間らしい。
    その中は1年中暖かく、また気温を自由に調節できるんだそうだ。

ジェス:流石、魔術や学術の最先端を行ってるって感じね〜。

マイク:南東の区画は騎士や兵士の住居や訓練施設、武器屋、傭兵ギルドなど、
    闘いに関する施設が多い。
    この街じゃ、しけたところだったが。

ジェス:治安が悪そう。

マイク:そんなことはねぇ。この街は街の治安にも気を配ってるからな。
    武器の携帯も基本的には禁止なくらいだ。
        まぁ、代わりに路上で素手で殴り合う輩もいるが。
    特にこの街は平和だからな。
    休日の前夜なんかはいつも人が集まってたな。

ジェス:どこにでもいるのねぇ〜。やっぱり賭博とかするんでしょ?

マイク:当然だ。結構面白かったぜ。

ジェス:はいはい、次に行きましょ。

マイク:南の区画は住宅街だ。
    どこにでも家はあるんだが、この区画には特に何もなかったと思う。
    家ばっかりだったな。

ジェス:へ〜。

マイク:南西の区画は商業地区だ。ギルドも集まってたし、港もここにあった。

ジェス:じゃぁ、ここから街に入ることになるのね。

マイク:普通はそうだ。他にも港はあるがな。
        最後は北西の区画だな。
    ここには魔術ギルドや賢者の学園などの研究施設が集まっている。
    魔術の実験施設や霊薬の工房もあったな。

ジェス:この街って結構広いんでしょ。
    なんだか行き来するのが大変そうだな〜。

マイク:そこで馬車と船が交通の手段になっている。
    街が運営しているので激安だ。

ジェス:馬車はわかるけれど、船って?

マイク:街の大きな通りは水路になっていてな、そこを船が通っているんだ。
    橋も多かったな。

ジェス:洪水になったら大変だね。

マイク:何せ水に浮いてる都市だからな。水害ってのはまずないらしい。
    一応それに備えていろいろ用意はしているらしいが。

ジェス:スフィールドって冒険者がよく行きたがってるけど、どうしてかしら?

マイク:そうだな。情報が集まるところだし、強力な魔術アイテムが手にはいるし、
    霊薬はそろってるし、武器や防具もいいのが集まってくるし、
    流行の最先端を行ってるし、ってとこか。

ジェス:あらためて、凄いってわかったわ。

マイク:欠点はそれら全てが高額ってことだな。
    街で生活するだけでも相当金がかかるはずだ。
    公共料金は安いけど、税金も高いしな。
    もちろん街に入るだけでも普通は一人10GPは取られたな。

ジェス:10GP?!

マイク:その上、街中での禁止事項も結構あったし。違反すると罰金か牢屋行きだ。
        まぁ、それで治安がいいんだが。

ジェス:安全も安くないのね〜。禁止事項ってどんなの?

マイク:禁止事項は「武器の携帯」「戦闘行為」「魔術の使用」「呪歌の使用」
    「危険物の所持」ってとこか。もちろん盗みや殺人は言うまでもないな。

ジェス:そんなものか。もっと厳しいのかと思った。

マイク:ここの衛兵は結構腕が立つし、頭がいいので普通の街の衛兵みたいな
    愚直さがねぇ。

ジェス:この街を治めてるのは誰なの?

マイク:代々女王が治めている。今はネージュ家が当主だったな。

ジェス:結構、宮廷内の陰謀劇ってこともありそう…

マイク:そうだな。
    現在の女王シャルロッテはやり手で有名で、
    他の貴族をうまく丸め込んでいるらしい。
    次期女王候補はシャルロッテの姪のミルとフェーだ。
    従姉妹同士で、仲は良いらしい。

ジェス:雲の上の人ね〜。

マイク:そろそろ恒例の式典のパレードがあるはずだ。
    ティオレスト神殿主催のやつだ。
    そこで顔くらいは見られるかもな。

ジェス:あら? もうこんな時間! 続きは次回にしましょう。

マイク:そうだな。次回はセクォント編2だ。

次のページに進みます→ 目次に戻ります→

Copyright (c) 1998-2004 Norio Kawabata http://hager.jp / webmaster@hager.jp